子どもの悩み「解決法」知っていても即答はNGの訳 まずは子の言葉を「受け取ることに集中」しよう

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Point3 「待つ」ことも肯定のメッセージ

子どもが言葉を見つけられずに沈黙したり、言いよどむこともありますね。

そんなときは、親が「待つ」ことも大切なコミュニケーションです。

急かさずに、子どものペースを守れば、子どもは落ち着いて自分で考えることができます。「待つ」行為そのものが、「あなたを受け入れていますよ」という肯定のメッセージにもなっているのです。

たとえば、子どもが黙り込んだとき。あるいは、言葉を探したり、考えている時には、「ただ一緒にいる」ことで、「大丈夫だよ」という親の気持ちが伝わります。

無意識に使っているかもしれない「否定語」がないか

Point4 「否定語」とサヨナラする
『スウェーデンに学ぶ「幸せな子育て」 子どもの考える力を伸ばす聴き方・伝え方』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトへジャンプします)

「聴く」ときにも、大人は「否定語」=否定的な言葉を使ってしまいがちです。

たとえば、「泣いたらダメ」といった言葉や、「そんなに落ち込まなくていいよ」といった一見、寄り添う言葉も、子どもの感情の否定につながってしまいます。「たいしたことじゃない」といった、事態を軽く扱う「否定語」もありますね。

無意識に使っているかもしれない「否定語」がないか、自分のクセを知って、「使わないようにしよう」と決めておくことが役立ちます。

Point5 子どもの力を信じる

子どもの問題の主役は子どもです。

親の役割は、子どもが「自分で解決できるという自信」を育てることです。

「子どもはどこまで自分で解決できそうか」をよく見極めたうえで、「子どもの成長と自立」を目指すことを意識してサポートしましょう。

ひとりの人として信用され、支えられた子どもは、自分で考え、問題を乗り越える力を身につけていきます。

それには、日々の大人側の「聴き方」が影響しています。

岸田 雪子 ジャーナリスト・キャスター・東海大学客員教授・日本発達心理学会員

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きしだ ゆきこ / Yukiko Kishida

早稲田大学法学部卒業、東京大学大学院情報学環教育部修了。日本テレビ報道局政治部・社会部記者を務めた後、ディレクターとして「真相報道バンキシャ!」「NEWS ZERO」の立ち上げを経験。キャスターとして「情報ライブ ミヤネ屋」「スッキリ」などのニュースコーナー、BS日テレ「深層NEWS」のMC、報道局解説委員を務める。独立後、現在はテレビ朝日系列「中居正広のニュースな会」などテレビ・ラジオの報道・情報番組にコメンテーターとして出演中。記者時代から20年以上にわたり教育課題や子育て政策を取材。一児の母。

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