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実家の親「食べる量が減った」が危険サインの理由 食が細ってくると、生きる力も細っていく

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  • 佐々木 淳 医療法人社団 悠翔会 理事長
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もし高齢の親が「食べられなくなってきた」「食欲がない」「体重が落ちた」「やせてきた」といったことを少しでも訴え出したら、決してその状況を甘く見てはいけません。「転倒骨折」や「誤嚥性肺炎」の落とし穴にハマらないよう、日々しっかり食事量をキープするよう促していくべきでしょう。

食が細ってくると、生きる力も細っていってしまいますが、食への勢いが増せば、おのずと生きる力の勢いもよみがえってきます。このように、高齢者が健康に長生きするには、日々しっかり食べる姿勢を失わないことが非常に大事なのです。

「25種類もの薬」を処方されていた高齢女性

冒頭に挙げた例では、「お医者さんの言う通り、薬も飲んでる」ということを言っていますが、これも心配なポイントのひとつ。じつは、高齢者にとっては、薬の服用が健康リスクにつながることも少なくないのです。

ここで、わかりやすいケーススタディをご紹介しましょう。88歳のひとり暮らしの女性の例です。この方は、整形外科、内科、呼吸器内科の3か所の医療機関に通っていて、処方されていた薬の合計がなんと25種類。内科の処方薬の中には糖尿病や高血圧の薬に加えて、認知症の治療薬も含まれていました。それにしても、ひとり暮らしの認知症高齢者が、そんなにたくさんの薬をきちんと飲めるわけがありませんよね。

その方は、やはり薬の飲み忘れが多かったようなのですが、ある日、事件が起こりました。それというのも、お正月に帰省してきた息子さんが、一緒に過ごした数日間、母親のためによかれと思い、毎日25種類の薬をきちんと飲ませたのです。

すると、どうなったでしょう。ある日、この方は意識障害を起こして倒れてしまいました。息子さんは脳梗塞を起こしたのかと心配して救急車で病院に運んだのですが、診断名は「低血圧」と「低血糖」でした。つまり、普段あまりきちんと飲んでいなかった薬を全部服用したため、血圧や血糖が下がりすぎてしまったわけです。

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