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社会人10年目に頻発「漠然とした不安」への対処法 経験を積んできたからこそぶつかる壁がある

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  • 河野 英太郎 株式会社アイデミー取締役執行役員COO 株式会社Eight Arrows代表取締役 グロービス経営大学院客員准教授
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ここで一番しちゃいけないのは、「どうせ自分には大きな仕事はできない」とか「やりたい気持ちはあるんだけど、どうしても踏み出せない」と、ファイティングポーズを下ろしてしまうことです。

かく言う私も、30歳を過ぎる頃まで、自分が没頭できたのはスポーツ(競泳)だけでした。あえていえば17歳から18歳の一時期、受験勉強には自分の意思で没頭しました。

つまり、「その程度」です。

社会人になって仕事を始めても、どうしてものめりこめず、常に違和感がある状態が続きました。ため息をつきながら「つまんねぇ」が口癖。

「没頭すること」の重要性

堀江貴文さんは著書の中で「没頭すること」は仕事をする上で重要なこと、と言っています。私も大賛成です。ただ、頭ではわかっていても、仕事の中ではどうしても「あの頃」のような没入感が味わえない。

人生30年の中でたった2回しか没頭体験がないのです。たった15年に1回平均ですよ……。

没入どころか、短時間の集中すらできない状態。「もう自分は社会人に向いていないのではないか」と思ったこともありました。

このような悩みを抱えている人、多いのではないでしょうか。

でも心配しないでください。何かのきっかけで没入経験は始まります。

私の経験を例に出しますと、32歳を過ぎた頃から少しずつ、そして最終的には毎年のように没入経験がやってくるようになりました。きっかけは長女の誕生です。この子が大きくなっても「つまんねぇ」と言い続ける姿を見せたいか……自問自答するなか、ある日突然、自分の仕事が「今の社会」「将来の社会」とつながり、自分の中で意義を持ち始めたのです。

没入経験が常態化すると、仕事が面白くなり、次々とチャンスが訪れるようになります。この頃から正の連鎖が始まりました。

気がつくと、かつて真剣に悩んでいた理由がわからなくなるような状態。没入できなさそうな仕事を見極め、それを回避することもできるようにまでなります。

すなわち、「大きな仕事」への道を進み始めた、ということなのです。

自身のライフステージの変化や人との出会いなど、一見仕事のキャリアとは無関係とも思えることが機会になります。この「機会」を確実に捉える方法は、地味ですが「探し続ける」ことだと思うのです。

没入経験を探し続けること、それは未来の大きな仕事への必要条件です。

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【お悩み3つ目は?】

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