社会人10年目に頻発「漠然とした不安」への対処法 経験を積んできたからこそぶつかる壁がある

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たった10年で人に誇れるような仕事をできる人は、ほんの一握り。20年にひとつですら立派なものだ。なんなら、一生にひとつだって十分人に誇れるものなのだ、ということです。

日本のコンサルティング業界を作り上げた人。老舗大企業のトップに上り詰めた人。出版業界に風穴を開けた人。政治家や起業家。オリンピックのメダリスト。プロのアスリート。

そんな人々とお話しする機会があるたびにこれまでのキャリアについて伺いますが、10年で何かを成し遂げた人は稀です。それどころか最初の10年など、鳴かず飛ばずならまだよいもので、笑い者になっていた人だっているのです。

そしてその人たちに、成功の秘訣を問うと、一様にこう答えます。

「目の前の仕事を、着実にやり遂げること」

もちろん、「仕事」が「トレーニング」だったり「辻立ち」だったりと領域によって置き換わります。

「自分がまだ、何も成し遂げていない」と嘆く人が陥りがちな落とし穴は、やるべきことが今目の前にあるのに、別の「それっぽいこと」に気をとられることです。

「それっぽいこと」とは、たとえば今注目の会社に安易に転職したり、正論だけを掲げたり、うまくいかないことを他責にして仕事を放り投げたりすることです。

その誘惑に流されなかった人が、大を成しています。

そういえば、成功者たちはこうも付け加えて言いました。

何かを成し遂げるために、目の前の仕事を着実にやり遂げる。もちろん「理想は高く掲げつつ、ね」。

悩み2:夢中になれることがない

夢中になれることがなくても、探し続けることに価値がある。

仮に、大きな仕事はキャリアに一度あればいいとしても、それ以前に今、夢中になれる仕事に出会えていない、今の仕事に没頭できない。だからまだスタートラインにすら立てていないんだ、なんて自分を卑下したりしていませんか?

もし、あなたが今、目の前の仕事に夢中になれているのであれば、すでに大きな仕事を行うための道を進んでいる状態です。そうであれば大変幸せなことだと思います。

できればそうありたい。

ただ、たとえ今夢中になれるものがないとしても、それだけで自分を卑下する必要は一切ありません。夢中になれるものを探し続けることだって、十分に大きな仕事につながる必要条件なのです。

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