爆売れ軽バンの実力!ホンダ「N-VAN」買ってみた 仕事やプライベート、趣味のバイク遊びを満喫

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N-VANのリア開口部(筆者撮影)

問題は積載してからだ。まず、室内の高さだが、カタログ上の荷室最大高は、前述のとおり1365mm。だが、バイクを前方まで入れていくと、助手席側にあるアシストグリップ(手摺り)周辺のルーフ部に出っ張りがあり、バイクのバックミラーが干渉してしまう。そこで、一旦バイクを降ろし、バックミラーを外してから再度積み込んでみると、今度はうまく収まった。助手席の高さまで計算にいれていなかったのは不覚。何事も最後には現物合わせが必要だという教訓にもなった。

バイクを積載し、助手席から見た様子(筆者撮影)

次は、バイクの固定。筆者の場合は、フラットにした荷室の最前部、ちょうど助手席部分に前輪を固定するメンテナンス用のスタンドクランプを設置し、そこにバイクの前輪をセットしている。スタンドの固定には、荷物の固定用ベルトで、バックル部で長さ調整が可能なタイダウンベルトを使う。2本のタイダウンベルトをスタンドに巻き、各ベルトの両先端にあるフックを、N-VANにもともと付いている荷掛けフック4カ所へ掛ける。あとは、走行中に路面の凹凸などで車体が上下動した場合に、バイクも一緒にはねて不安定となるため、バイク後部フレームの左右2カ所を、やはりN-VANの後部に用意された荷掛けフック2カ所とタイダウンベルトで連結し、固定すれば完了だ。ちなみに、N-VANには、計8カ所に荷掛けフックが用意されており、タイダウンベルトやロープなどで、バイクだけでなく、自転車や大きな荷物などの固定が可能だ。

バイクを固定するためにひと工夫

こうして書くと、比較的簡単なようだが、最初は前輪固定用スタンドの位置決めに手間取った。あまり前に出すと、インパネにあるエアコンスイッチ部のパネルと干渉し傷が付くし、後ろにしすぎると、バイク後部が荷室からはみ出し、テールゲートが閉められない。荷室に余裕がなく、作業も1人。何度もバイクを積んだり、降ろしたりしながら、スタンドのちょうどいい設置場所を見つけるのに苦労した。また、運転席左側にあるアームレストも、バイクのカウル部分に干渉するため、最終的には取り外した。ボルト1本で固定してあるため、脱着は比較的楽だ。

バイクを積載し、荷室後方から見た様子(筆者撮影)

ほかにも、荷室フロアは、ほとんどの部分がシートの背もたれ裏側となるため、ちょっと柔らかい。重いバイクを載せると凹んでしまうため、固定がしづらいのだ。そこで、ホームセンターでベニア板を購入し、荷室サイズに合わせてカットしてフロアボードを自作した。ボードは黒の缶スプレーを使い自分で塗装し、ブラックを基調とした室内の色調に合わせた。

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