爆売れ軽バンの実力!ホンダ「N-VAN」買ってみた 仕事やプライベート、趣味のバイク遊びを満喫

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N-VANのメーターまわり(筆者撮影)

だが、そういった機能を付けることで車体価格が上がることを考えると、その点は許せる範囲だ。ほかにもN-VANには、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能、車線維持支援システムなど、10の先進機能を搭載した「ホンダセンシング」を全タイプに標準装備する。安全装備が充実していて、車両本体が200万円を切る価格であると考えれば、渋滞時の操作が従来と変わらないことぐらいは、十分我慢できる。

また、N-VAは燃費もかなりよく、空荷の1人乗りでは、最高18km/Lを記録した。車重200kgのバイク積載時や、3名乗車時でも、高速道路では14~15km/Lの燃費で走ることができる。もちろん、市街地などストップ&ゴーや渋滞が多い場所では燃費は落ちる。街乗りでは悪い時で7km/L台、道が空いていれば13km/L台後半だ。ちなみに、カタログ値は、WLTCモード総合で17.0~19.8km/L。ターボ車でも17.0~18.8km/Lだから、実燃費にかなり近い。

こうした走りや燃費の良さは、車体が軽いことも要因だろう。N-VANの車両重量は、930~1020kg。筆者が乗る+STYLE FUNターボのFF車では970kgだ。1トンを切る軽い車体と、最高出力64ps・最大トルク‪10.6‬kgf-mのターボエンジンがうまくマッチし、どんな道でも軽快な走りを実現しているのだろう。

商用車らしい乗り心地とステアリング調整機構に不満

ただし、乗り心地に関しては、もとが貨物車だけにそれなりだ。とくに凹凸などがある路面上を走る際は、室内に衝撃が伝わりやすい。シートは、運転席と助手席に関しては、適度な硬さがあり座り心地は問題なく、ホールド感もそれなりにある。ただし、後席は、リクライニングや前後調整ができず、座面と背もたれの角度も直角に近いため、あまり快適とはいえない。この点は、やはり軽商用バンであるため、割り切る必要がある。レジャーなどで長距離移動をするのであれば、基本は1~2名乗車、後席の狭さを考えると多くても3名までがいいところだろう。

あと、ステアリングには、ちょっと不満がある。上下調整をするチルト機構はあるのだが、前後調整をするテレスコピック機構がない。もちろん、運転席は前後やリクライニングの調整はできるが、あまりシートを前にすると足元が窮屈になる。だが、ペダル操作がしやすい位置だと、身長165cmの筆者ではステアリングがやや遠くなる。とくにワインディングや細い路地などで左右に車体を切り返す場面では、操作が若干遅れ気味になるのがやっかいだ。ドライバーの体格に合わせた正しいドライビングポジションは、運転のしやすさや安全面に大きく関係するファクターで、それは軽商用バンでも同様だ。コストの関係もあるだろうが、この点はぜひ改善を望みたい。

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