小林一茶に学ぶ「生きづらさ」飄々とやりすごす術 「親ガチャ」「縁故社会」…江戸時代も辛かった!
「親ガチャ」でハズレを引いた小林一茶
小林一茶(1763〜1828年)といえば、次のような俳句が知られています。
やれ打つな蝿が手を擦り足を擦る
雪とけて村一ぱいの子ども哉
いずれも朗らかで慈愛に満ちた俳句です。しかし、一茶の実人生は、こうした代表的な句からは想像も出来ない悲惨なものでした。
一茶は「親ガチャ」に外れました。
信州柏原の農家に生まれた一茶は3歳で母を亡くします。やがて父は再婚し、継母がやってきます。そして異母弟が誕生しますが、それ以来、一茶は継母にひどい虐待を受けます。異母弟が生まれたことで、一茶は小林家の邪魔者になったのです。
しかも父の死後には、継母と異母弟を相手に10年以上にわたる遺産相続争いを繰り広げることになります。今からおよそ200年前、一茶は「親ガチャ」に外れたのです。


















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