Apple Watchはどこまで使える? ウェアラブルの標準にはなりそう
その存在は以前より漏れていたものの、詳細について秘密を守り続けてきたアップルの新製品「Apple Watch」が発表された。カジュアルな装いのApple Watch、スポーツあるいはフィットネス向けのApple Watch Sport、より時計としてのデザイン性を求めたApple Watch Editionの3コレクションで、それぞれ38ミリと42ミリ、二つのフェイスサイズが用意されている。価格は349ドルで、2015年初めからの出荷が予定されている。
高精細なディスプレイ、曲面仕上げのサファイアガラスと一体化したデザイン、デジタルクラウンと名付けられた竜頭などに目が行きがちだが、その前にビジネス誌読者には、この時計を使用するために、連動するiPhoneが必要となることは説明しておかねばなるまい。
小型コンピュータを内蔵
Apple Watchにはスマートフォンをスケールダウンしたような小型コンピュータが内蔵されており、ご覧の通りのディスプレイやタッチパネル、スピーカー、マイク、デジタルクラウンなどのユーザーインターフェイスに加え、無線LANやBlutoothによる通信機能を備え、単体でアプリケーションを動かす力もある。
しかし、この装置単体でインターネットに接続する力はなく、アプリケーションもごく簡単なものを動かすだけだ。しかし、クラウドに秘められた無限とも思えるパワーをスマートフォンを通じて使いこなすように、iPhoneアプリ(とその背後にあるクラウド)のちからをApple Watchは腕時計のフェイス画面に集める。
このような商品を”スマートウォッチ”と分類して出荷予測をする調査会社も増えているが、ディスプレイサーチが2014年7月21日に発表した数字によると、今年は業界全体で885万6000台のところ、来年には3257万台と見積もられている。この数字はApple Watch発売前のものだが、サムスン電子が販売する同種製品の第1四半期売り上げは50万台にしか過ぎなかった。
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