射幸心を煽り「20歳に死を選ばせた」株アプリの罪 「ゲーム化」はビッグテックの次なる支配戦略
「ゲーム化」で若者を駆り立てるビッグテックの罪
GAFAをはじめとしたビッグテックは、私たちの生活の面倒をなくすことで巨大化した。
それは手始めにすぎない。次に来るのは人為的な動機づけ、すなわち「ゲーム化」である。
ゲーム化はデジタルの麻薬だ。最近ではオンラインの株取引プラットフォームがこの麻薬を導入した。株取引のプラットフォームの果てしなきスクロールとはどのようなものだろうか。ロビンフッドのアプリをダウンロードしてみよう(もちろん読者の自己責任で)。
・取引をすると紙吹雪が舞う
・カラフルでポップなインターフェース
・1日1000回タップすると、ロビンフッドの目玉商品(基本的にはアプリ内の高金利の口座)の順番待ちリストの順位が上がる
これで若者がやられてしまう。歯止めがきかなくなってしまい、10代のうつ病と社会的混乱が急増している。
われわれは戦闘機に乗り、毎日スピードを上げ続けている状況だ。音速の壁に近づくまで胴体がばらばらにならないよう願うしかない。
たとえば、『ザ・シンプソンズ』(訳注=アメリカのテレビアニメシリーズ、アメリカでは史上最長寿番組)のシーズン31の配信、実物そっくりのビデオゲーム、どこでも見られる過激になる一方のポルノ、あなたの15歳になる娘が招待されなかったパーティーの高解像度のライブ配信、真実ではなく暴力を煽るソーシャル・メディアのアルゴリズム、オプション取引の無審査承認。
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