「失敗談」を恥ずかしげもなく話す人が魅力的な訳 さらけ出して笑いに変えても評価は下がらない

人に好かれる人は過去の失敗すらもネタにしてしまいます(写真:desidesidesi/PIXTA)
3坪のたこ焼きの行商から、口コミだけで県外から毎年1万人を集める大繁盛店を作り、ユニークな人材育成法をこれまで延べ45万人に伝えてきた永松茂久氏。その永松氏がコミュニケーションの秘訣を明かし、2021年1番売れた本『人は話し方が9割』より、「楽しく会話するためのネタづくり」について解説します。
「しくじり」こそ最強のネタ
人は色んなことで悩んだり、くじけたりする生き物です。
そんな時は思わずうまくいっている人を羨んだり、自分の失敗にいつまでもクヨクヨしてしまいがちになります。
例えばそういう人を目にした時、あるいは楽しくコミュニケーションを取りたいなという相手に出会った時、必ず使えるネタがあります。
それは、「失敗談」です。
人生で成功し続けている人は、ほとんどいません。
多くの人が、何らかの形で失敗し、悔しい思いをしてきています。
そこで、誰もが持っている失敗話を集めて、ネタにしてしまえばいいのです。
これは私の鉄板ネタですが、私が小学校1年の頃の話です。
周りの友達が「自分の家のお父さん、お母さんがどれだけすごいか」について話し始めました。
私も何か言いたくて、思わず
「僕の家には外国人が住んでいる!」
とうそをついてしまいました。
すると、
「すげー!」
「外国人がいるって、英語話せるの?」
となって、引っ込みがつかなくなってしまいました。
結局「どこかに行った」などと逃げ回るハメになったのですが、その話をうやむやにするまで結構大変な思いをしたように思います。
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