ブーム一服、株価急落。それでも「餃子の王将」の成長は続く

ブーム一服、株価急落。それでも「餃子の王将」の成長は続く

うなぎのぼりで上昇を続けてきた王将フードサービスの株価が低迷している。6月の既存店売上高が35カ月ぶりに前年同月割れになったことが明らかになり、株式市場では落胆売りが殺到した。

会社によると7月も既存店はマイナスになる公算が大きいという。こうした現状は確かにブームの一服を感じさせるが、それでも同社の成長路線が終わったと悲観するのは早計だ。

2009年の「餃子の王将」は誰が見ても異常な伸びを示していた。メディアがひっきりなしに「餃子の王将」の繁盛を取り上げ、6月の既存店は25.9%も増加した(4~9月累計でも19.4%増)。日本の主要外食企業のどこを見渡しても、同時期にこれだけ上昇を見せていた会社はない。むしろ、6月の既存店売上高が4%程度の減少にとどまったことは、ブーム時に来た顧客をある程度取り込めているとポジティブに評価できる。

実際、王将フードサービス社内も冷静のようだ。「現状を大きく問題視はしてはいないし、特別なテコ入れ策もとる計画もない」と、同社の鈴木和久専務は言う。同社内でも、去年のような勢いが続くとは予想しておらず、6月の弱含みも想定の範囲だった。

もちろん、既存店の連続増収が崩れたという、イメージ的なインパクトは大きいかもしれない。既存店が毎月増収という実績があったからこそメディアが取り上げ、それが広告効果となって既存店増収にはね返る。こうした正のスパイラルが存続していたのが09年度だった。いまや既存店の連続増収記録は途絶え、「絶好調企業」としての露出は間違いなく減る。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 賃金・生涯給料ランキング
  • 最新の週刊東洋経済
  • 映画界のキーパーソンに直撃
トレンドライブラリーAD
人気の動画
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
ヤマダ、社長離脱でにわかに再燃する「後継問題」
ヤマダ、社長離脱でにわかに再燃する「後継問題」
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
私大トップ校の次の戦略<br>早慶上理・MARCH・関関同立

受験生確保や偏差値で高い水準を誇る関東・関西のトップ私大13校。少子化や世界との競争といった課題に立ち向かうための「次の一手」とは。大きく揺れる受験動向や、偏差値や志願倍率と比べて就職のパフォーマンスが高い大学・学部なども検証します。

東洋経済education×ICT