大山加奈さん、双子の娘と向き合う時間に想う事 もう無理をせず、頑張りすぎず、自分を大切に…

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私自身は3人姉弟で、弟と妹がいるんです。もちろんどこの家でも当たり前だと思いますが、うちの母も、片寄ることなく全員に120%の愛を注いでくれて、子どもがやりたいことに対して全力でサポートしてくれるような人でした。

私もだいずと双子の娘がいるので、母と子どもの数は同じです。だいずに対しても双子と同じくらい愛情を注いであげたいと思いますし、そこは頑張りたいところですね。

母の言葉に救われて生きてきた

母は55歳という若さでがんで亡くなってしまいましたが、私は人生のさまざまな局面で、母の言葉に救われて生きてきました。オリンピック直前に、腰の状態も悪く、監督には怒られまくって心も体も病んでいた時期に、『もう辞めたい!』と自分の気持ちをぶつけたことがあったんです。

すると母は何も聞かずに『バレーボールはそんな辛い思いをしてまでやるものじゃないよ。帰っておいで』と受け止めてくれて。オリンピックに行けない自分には何の価値もないと思っていたし、娘が代表選手に選ばれたら、親は絶対に出てほしいに決まっている。なのに“帰ってきていいよ”と言ってもらえて、その言葉にものすごく救われました。

26歳で引退するときにも、長い間復帰を待ってくれたファンやチームメイトへの申し訳なさの中で、『裏切ってしまうと思ってなかなか踏み切れなかったけど、辞めようかなと思ってる』と打ち明けたら、『加奈は私の自慢の娘だよ。胸張って帰っておいで』と。

それで引退を決意することができました。いつも、私のどんな決断も、母は快く受け入れてくれていましたね。バレーボール選手の私ではなくて、ただひとりの娘として見てくれていたので、そのスタンスはとてもありがたかったです」

(撮影:眞板由起)

「双子の娘たちには、ただただ、元気で大人になってくれたらいいなと思っているんです。できれば、ベビースイミングに通わせたいのですけど、母親がマンツーマンでつきそう教室に参加するのは難しい。子どもがひとりでプールに入れる年齢まで待とうと考えているところです。泳げるほうが絶対にいいですし、いざとなったら自分の命も守れますし。

ふたりの個性もはっきりしてきて、妹のほうは活発で暴れん坊。まだ6か月なのに“自分のことを立たせろ”と怒るほど。対照的に姉のほうは、でーんと寝転がるのが好きで、寝返りできるようになった時期も1か月ほど違いました。

ありがたいことに私が住んでいる区は、多胎家庭のサポートがすごく手厚い自治体なので、とても助かっている部分があります。家事・育児支援サービスを利用すると、利用料の一部を助成してくれるのです。きっとみんな困っているので、国や社会で多胎家庭を守って支えてあげて欲しいとすごく思います。

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