「PTAに文句あるなら役員にまずなれ」論の問題点

PTA未加入者が改革や適正化を求める具体的方法

終わる寸前に「ちょっと待った!」と手を挙げるのもいいですが(私はやむをえずやったことがありますが)、できれば事前に会長や役員さんに相談して、発言のタイミングを用意してもらうとよいでしょう(それを忘れられてしまったのですが……)。

ただ、これは誰にでもできる方法ではないかもしれません。筆者自身も、毎年のように一般会員として総会で適正化を求めてきましたが、「めんどくさい保護者」という視線や空気(気のせいも含め)には、いまだに決して慣れません。でももし「面白そうだ」と思った方は、ぜひ、チャレンジしてみてもらえたらと思います。

なお、PTA総会のおたよりは、よく「欠席する場合、委任状を提出」とのみ書かれていますが、委任せず欠席する場合は提出不要です。欠席のみ伝えたい場合や、記載された委任者以外の人に委任したい場合は、そのように書き入れて提出してもいいでしょう。

PTAが変わるための最初の一歩

これまでPTAは「全員必ず入る」ことを前提にしてきたため、なかなか変わることができませんでした。どれほど運営方法に問題があっても、泣く人が出ても、会員が減らなかったからです。保護者や教職員が「賛同できなければやめる、または入らない」という選択をすることは、PTAの改革・適正化を促すためにも、大切なことです。

退会は、いつでも可能です。希望しないのに役員にされたときでも、集まりに欠席した友人が悪口を言われたときでも、どんなタイミングでもかまいません。会長さんか校長先生、または両方に退会届を出すなどして、退会の意思を伝えましょう。稀に会長が「退会できない」と言うことがありますが、少なくとも校長は、PTAが任意で参加する団体であることを知っていますから、退会を認めざるをえないはずです。

もし「記念品をあげない」「登校班からはずれてもらう」など、子どもへの不利益を提示されたときはなるべく書面やメールで、校長先生&会長とやりとりするのがいいでしょう。

自分も「仕方なく我慢してやっている」という会長や役員さんは、感情的に非会員を敵視してしまうことがありますが、PTAという団体が学校施設を優先的に使うことを認めている校長は、非会員家庭の子どもの排除を止めなければならない立場です。大体の場合、校長先生が会長や役員さんにその旨を説明すれば、子どもへの不利益は起きないはずです。

もし本部役員の選考で名前があがり、「会長(役員)になってほしい」と頼まれたときはチャンスかもしれません。他の役員さんや管理職の先生は「お願いする立場」になるので、改革・適正化の提案をしたときに、通りやすい可能性があります。

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