ピクサー、東映、ジブリ--アニメ産業、若手育成とヒットの関係

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その内容は、約30分の短編オリジナル作品の企画を公募、その中から4本を選び、1本当たり通常のテレビアニメ予算の4倍に当たる3800万円の予算で制作させるというもの。

応募の条件は、若手アニメーターがベテランの技術を実地で学べる体制であること。これによりアニメーターは通常より高い賃金を得ながら、ベテランの技術を継承することができる。作品4本の選定は終わり、すでに制作が始まっている。

だが、これでベテランの技術継承は可能になっても、その技術を継続して発揮できる場が持てるどうかは別問題だ。

JAniCaで監事を務める桶田大介弁護士は、「アニメーターの人材不足が解消できたとしても、優秀なプロデューサーの不足、アニメの経済的不振といった連鎖的な問題が解決されないかぎり、早晩行き詰まってしまう。今後は業界全体の振興策を検討・実行していく必要がある」と話す。

そのためにはどうすべきか。ヒントになりそうなのが、最近の東映アニメーションの取り組みである。

楽しんで制作する背景に 安定した生産体制アリ!

同社は『銀河鉄道999』『ドラゴンボール』など漫画のアニメ化を得意とするが、6年続いている少女もの、『プリキュア』シリーズは同社のオリジナル企画だ。

さらに昨秋、児童文学『怪談レストラン』をアニメ化するなど、漫画、小説、オリジナルと、企画がさまざまな方面に広がり始めた。

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