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ライフ #ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―

結婚を損得だけで考える人に決定的に欠けた視点 人は損得勘定抜きで生きていけるものなのか?

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  • 荒川 和久 独身研究家、コラムニスト
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こちらの回答結果は以下のとおりです。

今度は、男女および未既婚で大きく差が出ました。既婚男女はほぼ同じで、内心は不公平だなと思っていても③の二等分を選択する人が多く、7~8割を占めます。

それに対し、未婚男女は④(自分の正解した分だけの報酬に切り替えることができるが、1問当たりの報酬は3分の2とする)選択率が高くなります。とくに、40代未婚女性は半数近くの43%が④を選択し、他の属性より明らかに突出して高いことがわかります。

他人のミスで迷惑をこうむりたくない

確かに、④はたとえ報酬が減額されたとしても、他のもう1人が当てにできない以上、むしろ④を選んだほうが報酬額が大きくなるという合理的な判断だったともいえます。しかし、実は、ここで④を選んでしまうのは合理的な損得勘定ではありません。

④で自分が頑張って全問正解すれば最大6.7万円の報酬を獲得できますが、可能性からいえば、2人とも全問正解する場合もゼロではありません。

その場合、③であれば2人とも10万円の報酬となります。期待値で考えれば実は③を続けるほうが正しい損得勘定であるともいえます。④を選んだ人の本心は、合理的な損得勘定ではなく、「他人の失敗やミスで自分が迷惑をこうむるのは勘弁してほしい」という感情なのです。

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【「スパイト(いじわる)行動」とは?】

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