回答は、前年代を通して②の「2人でシェアする」が過半数を超え、女性に至っては7割がそうします。最初の設問で、20代女性は最も損得勘定で動く割合の多かったのですが、こちらでは特に既婚の20代女性が79%と全体的に高い数値になっていることにも注目です。
これは「仲良く平等に分けましょう」という意識が高いからというわけではありません。むしろ、どちらを選択するのが自分にとって損がないかを考えた結果なのです。
クイズ王などどんな問題がきても答えられる自信がある場合は迷うことなく①を選べばいいと思いますが、どんなクイズが出されるかもわからない状況で、自分が一問も正解できないリスクを考えれば、②を選択するのが合理的だからです。
違う状況でも考えてみる
では、こういう状況だったどうでしょうか?
実際にクイズをしてみたら、思いのほか自分の得意な分野の問題だらけで、結果あなたは9問正解しました。①(他の1人の正解数に関係なく、自分が正解した分だけ自分がもらう)を選んでいたら9万円の報酬です。しかし、もう1人にとっては苦手な領域だったのか、たった1問しか正解できませんでした。
②(他の1人の正解数と合わせて2人の正解数を均等に二等分して報酬をシェアする)におけるあなたの報酬は2人の正解合計数10問を二等分されるので5万円になってしまいました。そう聞くと、かなり自分は損をしたと思うのではないですか。本来もらえたはずの報酬より半減近くになってしまったのですから。
そこで、2回目のクイズの前に主催者から別の選択肢の提案がありました。
③ 今まで通り二等分での報酬を受け取る
④ 自分の正解した分だけの報酬に切り替えることができるが、1問当たりの報酬は3分の2とする
さあ、今度はどっちを選ぶでしょうか。
2人の合計正解数が1回目と同じだとした場合、③ではあなたは同じく5万円、④だと報酬は減額されても6万円もらえます。
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