最新「障害者雇用率ランキング」トップ100 16.1%のエフピコがダントツ、ワタミも人員大幅増

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障害者雇用率ランキングの首位企業はエプピコ。16%台でダントツだ(同社の関東リサイクル工場 撮影:風間仁一郎)

エフピコはベテラン社員の障害者支援体制が充実

障害者を多く活用する企業はどこか。『CSR企業総覧』2014年版から、毎年恒例の障害者雇用率ランキングをご紹介する。対象は同誌掲載の1210社のうち、直近の2012年度で障害者を5人以上雇用している773社である。

1位は食品トレーや弁当・総菜容器最大手のエフピコとなった。障害者雇用率はダントツの16.10%で障害者雇用実人数も369人と多い。2010年度16.10%(同364人)、11年度16.32%(370人)と他社を寄せつけない圧倒的な水準を維持している。

障害者は市場から回収した使用済み容器の選別工場、折箱容器の生産工場を中心に、全国21カ所の事業所で雇用。リサイクル工程などで活躍する。職場には障害者支援のベテラン社員が配置されている。事故を防ぐための安全対策を大幅に増やすといったきめ細やかなサポート体制も整え、障害者が働きやすい環境を提供している。

同社はリサイクルの先進企業としても有名だ。使用済みトレーの店頭回収やPETボトルのリサイクルを、NPO(民間の非営利組織)と連携しつつ実施している。使用済みトレーを原料に戻して再び新しいトレーを作り出す、「トレーtoトレー」といった高い技術で低コスト化を実現。これが業績にも寄与しており、2011年度から4年連続増収と、好業績を持続している。リサイクルと障害者活用を両立して成功させている、障害者雇用のお手本ともいうべき存在だ。

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