周りの期待に応えられる人と裏切る人の決定的差 その目的が「他人から見て見届けたい」かどうかだ

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あらゆるストーリーに必要となるCQですが、この構造はシンプルに「主体+目的」で表すことができます。つまりCQは「はたして主体は目的を達成できるだろうか?」という形で表現されるのです。

肝心なのは、それを聞いた人が結末に期待し、見届けたいと思えるかどうかです。その人自身のやりたいことや成し遂げたいことをコンパクトに表現するのは簡単ではありませんが、目指したい方向を言語化することで、期待や共感が生まれやすくなります。

他人から見届けたいと思われるか

そのためには、その人自身の目的が他人から見て見届けたいと思えるものであるかを、客観的に想像することが大切です。 その人自身としては思いがこもっていても、他人から見届けたいと思われなければうまくいきません。

とはいえおそらく多くの人は、それほど明確に1つの目的に絞れないでしょう。まずはその人自身が持ちうる目標を並べる。それを周りの人に見てもらって、いいと感じたものを選んでもらうとどうでしょうか。

これを10人くらいにやってもらうと、自然と投票結果みたいなものが出てきます。段々と、他人の客観的な目線では「自分はこういうふうに期待されているんだな」ということがわかってきます。また案外、他人に伝えるときに自信を持って言えるかどうかで、自ずと答えが出ていたりするものです。

場合によってはその人自身の予想と違うこともあるでしょう。目的の大きいものが選ばれることもあれば、意外とスケールの小さいものに周りが反応してくれるかもしれません。

この型で重要なのは、主体が目的に向かう姿に対して、期待が発生し「見届けたい」と思えるかどうかです。例えば「年収2000万円を目指す」といった自己満足だけのCQだと、周りは見届けたいと思ってくれません。

目的達成までの過程(プロセス)を見届けたいと思えることが重要なのです。

「期待を抱かせ、見届けたいと思われる目的」と言われても、そんなの見つからないと悩んでしまうかもしれません。しかし、難しく考えるのではなく、つまりは、その人自身にとってどうしても成し遂げたいと思えるかどうかです。その思いの強さに周りはひきつけられるものです。私はそれを「目的は切実であればあるほどいい」という言い方をしています。

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