台湾からの「視線」に日本が注意するべき理由 「コロナ対応」で自己肯定感を強める「台湾」

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中台関係、日台関係を考えるときに気をつけたい視点と、これからの日本の姿勢とは(写真:I-Hwa Cheng/ブルームバーグ)
米中対立の激化に伴い、「西太平洋」地域をめぐる安全保障情勢が喧しくなってきている。
このような状況下で上梓された『西太平洋連合のすすめ:日本の「新しい地政学」』(北岡伸一編)では、「米中対立」時代に日本が生き残る道として、日本、東南アジア諸国、オーストラリア、ニュージーランド、太平洋島嶼国などによる「柔らかな民主主義の連合体」として「西太平洋連合」構想を提示している。
本稿では同書で台湾と同構想について論じた川島真氏が、中台関係、日台関係をめぐる視座を論じる。

台湾の重要性

このたび刊行された北岡伸一編著『西太平洋連合のすすめ』で、第12章「西太平洋の国際関係と台湾」を担当した。同書でも記したとおり、台湾は西太平洋、インド太平洋の安全保障面でも、また自由や民主などの価値観を共有している存在としても極めて重要である。

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また、日本との関係についても、かつて日本が50年にわたり統治したことや、2011年の東日本大震災に際して200億円を超える民間からの寄付金が送られたことなど、極めて緊密だと言えよう。

目下、米中間の「対立」の下でも、台湾は軍事安全保障面、自由・民主などの価値、そしてTSMCの半導体技術に代表される先端産業など、多様な側面でその「対立」の焦点となっている。ワシントンなどでもバイデン大統領の発言などにみられるように台湾の重要性が強調される。欧州では、台湾の民主や自由を讃える風潮が強まり、各国の議会やEU議会などが台湾との交流活動を活発化させている。

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