インドへの赴任者をどう確保するか? インド好きの若者と定年退職者を戦力化しよう

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小


--なるほど、引きこもってしまう人ですか。残念ですね。

生活環境だけでなく、ビジネス環境によるストレスもあると思います。会社ではトラブル続出でプロジェクトの遅れが恒常化し、日本の感覚で見れば理不尽で非効率が当然の世界です。

本社側の事業責任者が、他の国と同じ感覚で現地をマネジメントすると赴任者は必要以上にプレッシャーを感じてしまうかもしれません。多くの普通の現地駐在員も、本社側の理解不足とインド人に対する悪口で毎晩クダを巻いています。

赴任者が現地責任者の場合、本社側は「インドではプロジェクトがスケジュールどおりに進まないのが当たり前」ということをよく認識する必要があります。また、そのことを赴任者本人とも共有する必要がありそうです。

人事担当者としては、こういった生活、ビジネス、双方でのストレスが発生しやすい状況だということを理解しておく必要があると思います。

「インド好き」ではない普通の日本人にとってインド赴任は過酷なことが多いと思います。「インド経験が、ただつらかっただけの人々」の声は届きにくいです。最初から苦手な人は苦手だと思います。メンタルケアももちろん大事なんですが、そもそも「元々インド嫌い」な方が赴任しなければいけない現状も問題かと思います。「インド好き」と「インド嫌い」の違いは、やはり「インドとの相性」ということになるんだと思います。

--なるほど、「インド嫌い」の方の率直な意見は見えにくいと。そもそもインドが苦手な方が赴任してしまう現状があるんですね。

そうですね。進出企業の皆さんからは「社内公募でインド赴任希望者を募っても誰も行きたがらない」「とにかく人材が不足している」との声をよく聞きます。「行きたくない」というのは、一般的な日本人の感覚では当たり前なんだと思います。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事