20代男子、「趣味」と「友人」に時間を使いたい 「仕事」の土台を作る時期! 時間を集中投下せよ

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恥ずかしながら私自身のことを申し上げますと、趣味らしいものとして挙げるとすると「バイク」と「料理」でしょうか。今でこそ、趣味として位置づけられるようになってきましたが、バイクは一時期、仕事を優先するがゆえに封印しました。というか、そもそも寝る時間もあまりなかったので、命のことも考えて封印しておりました。

料理については、20代は午前1時すぎに帰宅し、料理をして食べ、風呂に入って勉強して寝て、また朝、始発で出発するという生活だったため、好きではあるものの、趣味として時間を費やしていたわけではありません。最近になってようやく復活しつつあるという状況です。

真の友なら、疎遠になっても関係が復活する

友人との付き合いについても、お互い何かしら学び合える関係でない場合は、優先順位を下げるのも手だと思います。疎遠になったとしても、本質的に続く関係であれば、仕事への注力期間が終わった後、自然に関係は復活します。単なる知り合い程度の関係なら、それを機に切れることになるでしょうから、長い目で考えてもお互いの時間の節約になるかもしれません。

学生時代の友人と、価値観がずっと一緒ということもないでしょうから、関係を冷静に判断し、優先順位をつけることが大切です。何も友人関係を切る、と宣言する必要はなく、会う頻度や連絡の取り方を変えればいいだけのこと。連絡先さえわかっていれば、関係が断絶することはありませんよね。

私自身、20代の頃は忙しくて数年に一度しか会えなくなった友人と、以前よりも時間が割けるようになった30代中頃になり、頻繁に会うようになっています。

当時は胸を張って「趣味は仕事です!」と公言し、週末を含めて仕事と勉強以外のことはほぼしていませんでした。「時間もおカネもない中で、あれもこれもと分散投資をしても意味がなく、一点集中投資で大きなリターンを狙うべし」と、著書『非学歴エリート』に書きました。特殊な才能があるわけでもないのに、最初から「あれもこれも」では駄々っ子と一緒です。

中途半端に仕事や趣味に投資しても何も残りません。せっかく自分自身の貴重な時間を費やすのですから、リターンを上げることが重要です。ある一定期間は自分が納得するまでとことんやってみる。そうすると、仕事への集中力も高まります。

大人であれば、ほとんどの人が仕事から逃れられないでしょう。そして、長い人生、趣味や人付き合いだけで食べていけません。であれば、20代は人生の柱である仕事に全力を注ぎ、30代、40代で徐々に人間性を広げるための趣味や人付き合いなどに時間を配分して、トータルでバランスの取れた人生を送るように努力してはいかがでしょうか。

※安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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