子ども手当や保育所拡充では、少子化は止められない

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 国立社会保障・人口問題研究所(社人研)によれば、最新の05年のデータで、男性の生涯未婚率は16%弱、女性は7%強である。上昇傾向は加速しており、男性の6人に1人は、生涯通して独身なのである。

では、なぜこれほどまでに未婚率が上昇しているのだろうか。

その要因を大きく分けると、経済的なものとそれ以外になる。

経済的要因とは、若年層で増えている不安定な雇用と、それに伴う収入の少なさ、などである。現在、20歳代の雇用者のほぼ3割は、アルバイトなど非正規雇用である。厚生労働省の調査では、非正規は正規より男女とも結婚しない割合が高い。

一方、経済面以外の未婚率上昇要因はさまざまだが、社人研の「出生動向基本調査」(05年)によると、25~34歳の男女が独身にとどまっている理由として最も多いのは、男女とも「適当な相手に巡り合わない」ということだ。これは、1990年代から一貫して同じである。

最近のあるアンケートによれば、30歳代前半の独身男女で、交際相手がいない人は約8割にも達している。しかもこの比率は年々、上昇傾向にある。

出生動向基本調査によると、いずれは結婚しようと考える未婚者(18~34歳)は、80年代から9割前後で推移。昔も今も、若者の結婚意欲は変わっていない。

かつては、お見合いの制度があり、適齢になれば親族や職場の上司が相手を紹介するなど、周囲が駆り立てるような仕組みがあった。ところが、そうした社会構造は崩れてしまった。

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