山崎まさよし「ウィキペディア」気にする意外な訳 デビュー25周年「自分への評価は過剰だと思う」

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──よろしければ、40、50代がメイン層である、LEONの読者におすすめの曲を紹介してください!

山崎:ソロはすべてストラトとテレキャス、レスポールを使い分けているので、ギター好きの方は、そのあたりに注目していただいても面白いと思います。楽曲は……「斉藤さん」かな?

──「斉藤さん」ってもしかして?

山崎:はい、斉藤和義さんをモデルにしています(笑)。和義さんも、僕もDIYが大好きで、そんなふうに何かに夢中になる楽しさを歌にしました。40、50代のみなさんにもおすすめできるテーマかなと(笑)。

──お! 今日はDIYについてもぜひお話を伺いたいと思っていました! 東日本大震災で、自室兼スタジオのギターが倒れ、複数のギターをまとめて立てかけられるギタースタンドを作ったことが、DIYにハマるきっかけだったというインタビュー記事を読みましたが、実際のところは──?

山崎:そう、震災は大きなきっかけです。普通の家にはないような工具を揃えるようになったのは、震災後です。でも実は震災以前も、ギターを弾く際の配線だったり、ここに棚が欲しいという嫁さんからのリクエストだったり、作れるものは自作していました。

山口県にいた若い頃、荷役のバイトをしていて、電動ドリルを使って、サッシの取り付けを行うこともあったんです。DIY歴は意外と長いんですよ(笑)。冷蔵庫の横の隙間にちょうど入る棚とか、自分の要求にぴったりのモノってホームセンターにはなかなか売っていませんから。

それに、モノを作っているとスッカラカンになれるんですよね。そんな点も気に入っています。あと曲づくりに息詰まったときは、カレーを作ったりもします(笑)。

DIYと曲づくりとは別物です(笑)

(写真:岸本咲子)

──みんな作るという意味では同じ。曲づくりにも通じるものがありそうですね。

山崎:でも、曲づくりとは別物です(笑)。DIYは、曲づくり、歌詞づくりからなかなか抜け出せない時の息抜きという位置づけです。僕の場合、DIYは、あまり深く考えず、「ま、大体こんなもんだろ!」とどんぶり勘定で一気に作っていまいます。

──そういえば、今回のアルバムの完全生産限定盤には、山崎さんをデフォルメ化した、オリジナルプラモデルが付くそうですね。

山崎:フィギュア作ろうという提案があったのですが、以前、『ド ミ ノ』の時に作ったフィギュアがあまり僕に似ていなくてフィギュアはもういいかなと(笑)。そこで、購入してくれた人にもDIY気分を楽しんでもらえるプラモデルはどうかと提案したところ、スタッフの人が駆けずりまわってくれ、実現の運びになりました。

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