「ドライアイ」に悩む人に教えたい効果的な対処法 高齢者だけでなく、若者にも増えている
使い捨ての目薬は1回限りの使用しか認められていないが、ウデル氏によると、コストや廃棄物を減らしたい場合は、先端を触らず、使用後にふたをするのであれば、通常は2日間まで使用しても問題ないそうだ。
ほかの疾患を治療するための薬が、十分な涙の分泌を妨げることもある。一般的には、抗ヒスタミン薬、ベータ遮断薬、経口避妊薬、利尿薬、パーキンソン病、不安障害、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、異常な心拍数の治療に使用される薬などが挙げられる。
さまざまなメガネを活用してみる
ドライアイを解消するにはどうしたらいいのか?
ドライアイを悪化させる環境条件には、室内の暖房や空調によって生じる煙や過度に乾燥した空気がある。私はパンデミックのずっと前から、乾燥や砂ぼこりから目を守るために、屋外では、とくに風の強い日や自転車に乗るときに必ず眼鏡をかけるようにした。風やまぶしさ、空気中の刺激物を遮断するための、さまざまな種類のメガネがある。
水泳をする場合は、塩分や化学物質を含んだ水が目を刺激しないように、必ずゴーグルを着用しよう。
さらに、ウデル氏が強調したもう1つの実践的な対処法は、朝晩、まぶたに温湿布をして、マイボーム腺の働きを助けるというものだ。私は毎晩、温めた洗顔タオルで鼻から外側に向かってまぶたを優しく洗っています。朝、目が覚めたときに「目が眠い」と感じたら、洗顔タオルによる洗浄を繰り返し、その後、人工涙液を使用する。
ドライアイのほとんどの症例では、人工涙液を1日数回使用することが重要だ。自然な涙の成分を正確に再現した製品はありませんが、定期的に使用することで効果が得られるものが多いとウデル氏は話す。
同氏はさまざまな製品を一度に試して、自分にとって最も効果的なものを見つけることを勧めている。まずは低価格のジェネリック製品を使ってみて、効果がなければブランド品を試してみるのもいいそうだ。
だが、市販の治療薬や上記のような実践的な対策を行っても十分な効果が得られない場合は、眼科専門医に相談すること。重度のドライアイには、処方箋付きの製品や、目の周りに高湿度の水分室を作る特殊な眼鏡などの治療法がある。
(執筆:記者)
(C)2021 The New York Times Company
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