GR86/ロードスター FRスポーツ買うならどっち 王道スポーツのトヨタ、上質オープンのマツダ
対するロードスターの内装は、スポーツカーらしい機能性を持たせながらも、上質感と快適性を重視した作り込みだ。特にシート表皮には、グレードにもよるが、ブラックレザー、ナッパレザー、アルカンターラとナッパレザーのコンビシートなど、さまざまな高級素材を用いている。柔らかさと耐久性に優れる上質な革で知られるナッパレザーのシートには、オープンカー仕様にホワイト、ハードトップのRFにはレッドを用意し、スポーティかつラグジュアリーな雰囲気を醸し出す。ここにも、先述した「大人のスポーツカー」らしい演出が施されているといえよう。
なお、ロードスターのメーターは、オーソドックスな3連タイプだ。中央に回転計、右側が速度計、左側には多様な情報を映し出す4.6インチのTFT液晶マルチインフォメーションディスプレイを装備する。また、インパネ上方には7インチのセンターディスプレイを装備し、ナビゲーションのほか、「アップルカープレイ」や「アンドロイドオート」にも対応。スマートフォンとの連携で通話やメッセージの送受信、音楽や天気など多様なサービスを享受できる。
価格は両車とも300万円前後だが多少86のほうが高い
ロードスターの価格(税込)は、オープンカー仕様が260万1500~333万4100円、電動格納式ハードトップ仕様のRFは343万9700~390万600円だ。対するGR86の価格は、まだ公式な発表はない。兄弟車の新型BRZが308万~343万2000円と発表されているため、ほぼ同様の価格になることが考えられる。
SNSなどの情報によれば、GR86の価格は2021年8月末に各ディーラーへ発表されているようだ。受注についても9月初旬から主に先代86に乗るユーザーを中心に案内されており、すでに注文を入れたユーザーもいるという。ラインアップには、エントリーモデルの「RC」、中級グレードの「SZ」、最上級グレードの「RZ」があり、それぞれ6速MTと6速ATを設定(RCは6速MTのみ)。価格(税込)は、最も安いRCの6速MTは300万円を切り、最も高いRZの6速ATが350万円台だという。また、9月上旬の注文で、2022年1月頃の納車予定のようだ。
そう考えると、両車は価格帯的にも非常に近い。まさにガチンコのライバルだと言えるだろう。ただし、GR86の場合は、前述のとおり、カスタマイズを好むユーザーも多く、注文時にさまざまなオプションパーツを選択する例もあるようだ。やはり、SNSからの情報だが、最も安価なRCを選んでも、サスペンションやエアロパーツ、大径ブレーキキットなどの高性能なオプションパーツも選択すると、総額は450万円近くになるらしい。そこで、結局は最初から装備が充実したRZを選ぶユーザーも多いようだ。
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