GR86/ロードスター FRスポーツ買うならどっち 王道スポーツのトヨタ、上質オープンのマツダ

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新型GR86のフロントフェイス(写真:トヨタ自動車)

外観は、先代モデルのフォルムを継承しつつも、フロントフェイスにGRブランドの象徴でもある「ファンクショナル・マトリックス・グリル(FUNCTIONAL MATRIX GRILL)」を採用。空力や冷却効果などの機能性を持たせつつ、よりアグレッシブな顔つきに変貌した。

先代モデルとなる初代86のスタイリング(写真:トヨタ自動車)

従来型と同様に水平対向4気筒エンジンを採用するが、排気は2.0Lから2.4Lへ増大させることで出力を向上した。最高出力は200~207psから235ps/7000rpmへ、最大トルクも20.9~21.6kgf-mから25.5kgf-m/3700rpmとなっている。0-100km/hの加速タイムを従来型の7.4秒から6.3秒に短縮し、アクセルを踏んだ際のレスポンス向上や、高回転域までストレスなく伸びるフィーリングなどを手に入れた。ちなみにGR86の詳細データは未発表で、エンジン出力や以後に言及する車体サイズなどは、すべて開発目標値を参考までに紹介している。

オープンスポーツ「ロードスター」の歴史とスペック

現行ロードスターのスタイリング(写真:マツダ)

ロードスターの初代モデルは、前述のとおり、1989年に登場した。「人馬一体の楽しさ」(車を自在に操れるという意味)を追究した、コンパクトなオープンスポーツカーだ。1.6LエンジンをFRレイアウトで搭載し、軽量な車体が生み出す俊敏な走りが大きな魅力だった。

1989年にデビューした初代ロードスター(写真:マツダ)

ちなみに初代モデルは、当時のマツダ販売チャンネル「ユーノス」の名前が入った「ユーノス・ロードスター」という車名で販売された。一方、海外では「MX-5」や「ミアータ」という名前で発売され、世界中で大ヒットする。

1998年のフルモデルチェンジで2代目が登場、初代と同様にグローバル市場で大きな支持を受ける。2000年5月には、「2人乗り小型オープンスポーツカー」の生産累計世界一(53万1890台)を記録し、「ギネス」にも認定を受けた。その後も、2005年の3代目、2015年に登場した現行の4代目と正常進化を続け、2016年4月には累計生産100万台も達成。まさにマツダを代表するロングセラーモデルだ。

現行モデルの外観は、短く低いフロントオーバーハングと、人を中心に配置したコンパクトなキャビンによる流麗なフォルムが特徴的だ。また、路面に張りつくような安定感と敏捷さをイメージさせる、低くワイドな台形フォルムを採用する。コクピット後部に収納可能で、開閉が容易にできるリヤウインドウ付きソフトトップ(幌)を装備するなど、高い実用性も備える。

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