疲れ抜けず悩む人に急増「主食抜きすぎ」の大問題 食事内容を「見える化」すれば改善策を打てる
1日を長距離マラソンにたとえるなら、いつ、どのタイミングに自分の「給水スポット」を置くと、疲れず、体調よく働けて、生活できるのか。そこを見極めることはとても重要です。
ゴールだけに給水スポットを置いても、一時的には回復するかもしれませんが、そこまでに蓄積されていく慢性的疲労に対してほとんど効果はありません。効率がよくなるように給水スポットを配置することが、疲れない体をつくる大切なポイントになります。
1週間分の行動ログをためて見直す
そこで1週間分のログがたまったら、次の問いで見直してみてください。
・「充電できた」と感じられた食事は、どんな内容やシチュエーションだった?
本来、食事は回復に必要な「充電」そのものです。自分にとって最適な給水スポット、つまりリズムを把握することからはじめるのが、とても大切なステップになります。また「充電できた」と思える食事にもパターンがあるはず。すごく好きな食べものでも、「これくらい食べるとあとで体がしんどいな……」という気づきもあるかもしれません。
この2つの問いに対する答えは、正解を書くというよりも、問いによる気づきを次のようにいろいろな角度から挙げてみてください。
・おやつに「大好きなプリンがある!」と思うだけで、昼食後すごく集中できた。これくらい食べていると、夜もあまり空腹ではないから食べすぎないでいられる
・お昼は軽めにしたほうが、夕食の時間が早くなって全体的によいリズムで過ごせる気がする
・夜の晩酌はビール1缶なら、そのあとのしたいことに影響もなく楽しめる
・今日のお昼はしっかり食べられたので、午後も集中できた。昨夜の残り物のおかげ。これから夕食は多めにつくるようにしておこう
・ホットプレートで焼き肉パーティー。準備の手間もないし、家族みんなよろこぶから頻度を上げてもいいかもしれない
こうした気づきを、1日のスケジュールにどんどん書き込んでいってください。パターンがわかったら、リストにまとめていくといいでしょう。どんなタイミングで、もしくは、誰と、どこで、どんな食事をすれば回復できたのかを集めると、「自分のトリセツ」が充実していきます。
自分のエビデンスは多ければ多いほど、健康的な選択ができるようになります。それは、「食事」が充電であることをより実感できるのと同時に、自分を疲れさせる食べ方があることに気づくからです。
夕食時のお酒ひとつとっても、飲むか飲まないかで意志力を試すような選択ではなく、自分のエビデンスをもとに「飲むけれど20時まで」「平日は1杯までにする」と決めて、「ここまでなら体に負担をかけず、心もしっかり満たされる」という自分の指標を持っておくことが大切なのです。
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