自民総裁選がスタート、「第100代首相」選ぶ選挙に

出陣式や推薦人の顔ぶれににじむ個性と工夫

自民党総裁選に立候補した、左から河野太郎、岸田文雄、高市早苗、野田聖子の各氏(写真:EPA=時事)

コロナ禍の中、激動必至の政局秋の陣の第1弾となる自民党総裁選挙が9月17日、告示された。河野太郎規制改革相(58)、岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)が20人の推薦議員を確保して立候補を届け出。29日の投開票日に向け、激しい論戦と熾烈な多数派工作がスタートした。

2回目の出馬となる河野、岸田両氏に対し、高市、野田両氏は初挑戦。女性の出馬は2008年の小池百合子氏(現東京都知事)以来で、女性が2人同時に出馬するのはもちろん史上初だ。勝ち抜いた新総裁は第100代首相となる歴史的節目の総裁選でもある。

4候補の個性にじむ出陣式に

今回の総裁選は9月3日に菅義偉首相が突然、退陣表明をし、構図が一変した。岸田派を除く党内各派が事実上の自主投票で臨むという過去に例のない総裁選だ。その結果は衆院選での自民党の帰趨に直結する可能性が大きいだけに国民の注目度も高い。

総裁選の立候補受け付けは17日午前10時から党本部で行われ、4陣営が20人の推薦人名簿を添えて届け出、受理された。4候補は党本部で所見発表演説会に臨み、自らが総理・総裁になった場合の政権構想や国民への公約を明らかにした。

河野氏は「社会の分断を修復し、ぬくもりある社会をつくる」として自らの実行力を強調。岸田氏は「国民の声を聞く寛容な政治」の実現に向けて、党改革断行を主張した。高市氏は「日本を守る責任と未来を切り開く力」をアピールし、野田氏は「社会的弱者に視点を当てて、多様で誰にもわかる政治」を訴えた。

これに先立ち、4氏はそれぞれ支援議員らを集めて出陣式を開き、総裁選勝利に向けて気勢を上げた。各出陣式は四者四様で河野氏はリモート中心、岸田氏はきちんと段取りを決めた組織型、高市、野田両氏は手作り感満載と候補者の個性がにじむスタートとなった。

次ページ目立った4候補の主張の違い
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