自民総裁選がスタート、「第100代首相」選ぶ選挙に 出陣式や推薦人の顔ぶれににじむ個性と工夫
さらに、午後3時から行われた候補者共同記者会見では各候補の主張の違いも目立った。
総裁選の最大の争点について、河野氏が「国民からの支持」、岸田氏が「自民党の信頼回復」、高市氏が「国民の命をいかに守り抜くか」、野田氏が「まずコロナとの対峙」とそれぞれの主張の沿った争点を設定してみせた。
メディアが注目する女系天皇の是非について、岸田、高市両氏は反対の立場を明確にしたが、河野氏は「有識者会議のとりまとめを尊重」とかわし、野田氏は「さまざまな選択肢に女系天皇も含まれる」と答えた。
森友問題の再調査も4者4様
安倍・菅政治への批判にもつながる森友問題での再調査について、河野氏は「再調査の必要はない」としながらも、「(自殺した職員の妻の)心の痛みに政治として向き合う必要はある」と何らかの対応が必要との考えをにじませた。
岸田氏はこれまでと同様、「当局や司法の調査結果も踏まえ、国民の納得が得られなければさらに丁寧な説明が必要」と曖昧な回答だった。高市氏は「司法で取り扱われており、コメントできない」と述べるにとどまり、野田氏は「国民の信頼回復のための調査は必要」と再調査を視野に入れている考えをにじませた。
一方、新首相になった場合の衆院解散への段取りについては、4候補とも「首相指名を受けて新政権を発足させたら、少なくとも所信表明演説とそれに伴う各党代表質問は必要」との認識を示した。
政府は21日に10月4日の臨時国会召集を閣議決定する方針。各候補はこれを踏まえ、同日の首相指名と組閣、10月8日の所信表明、同11日から13日までの衆参代表質問を経ての解散、11月7日投開票という日程を想定しているとみられる。
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