「嫌ですよ。嫌だなあ(笑)。土日はスポーツジムも映画館にも行けなくなりました。でも、ジムには平日に行けばいいし、映画は見なくても平気と言えば平気。家族みんなでご飯を食べるのは楽しいですよ。子どもたち中心になるので面倒くさいけどね。子どもはアホなことばかりするので面白い。彼らのいろんな才能を潰すところが小学校なんだなあ、と思ったりしています」
家事は4人で分担をしている。といっても主役は妻で、洗濯ものを畳むのとリビングの掃除は木村さん。トイレ、風呂、玄関の掃除は小さな子どもたちが担当している。
「1回ごとにポケモンハンコを押してあげます。10個たまったらポケモン映画に連れて行く約束です。子どもたちは私がいるとテンションが高いですね。体力を使う遊びを要求してきます。私は遊んでくれておカネを家に持って来てくれる存在なのだと思います。
でも、いちばん怖いのはお母さん。彼らにとって『本当の親』は彼女しかいないのかな、と思っていますよ。男親はたとえ血がつながっていても自分が産むわけじゃないから、その程度の存在でいいのです。無理に彼らとの距離を縮めるつもりはありません」
この達観。そして、生活の変化を面白がる精神。仕事でも遊びでも鮮烈な体験を求めて自らの道を切り開いてきた木村さんは、誰かの道をたどるような結婚では満ち足りないのだろう。
「48歳未婚の自分が31歳の子連れ女性と結婚して、いきなり2児のパパ。しかも相手はキャリアウーマンで自分のことはあまり好きじゃない」というユニークすぎる状況がぴったりとハマった。この結婚、木村さんにとっては早すぎることも遅すぎることもなかった。ちょうどいいタイミングだったのだ。
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