41歳独身男性が「コロナ自宅療養」経て学んだこと 「このまま目覚めなかったら」という不安も

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異変があったのは、8月6日のことだった。起きたときに頭痛と全身のだるさがあったが、コロナだとは思わなかった。冷房を直接浴びると体調を崩す体質なので、寝ているうちに布団をはだけてしまったのだろう、くらいに考えていた。

昼ご飯にとんかつを食べたとき、味も匂いもしたので、「コロナかも」という心配はさらに薄れた。翌日には症状も消え、いつも通りの日々を送っていた。

友人から「コロナに感染した」

すると8月12日に、9日前に会ったその友人から「コロナに感染した」と連絡を受けた。数日前から高熱と全身の痛みが出て、病院に行ったところ判明したそうだ。

ここで初めて筆者も感染を懸念し、翌日の8月13日にPCR検査を受けることにした。かかりつけの病院がないため、ネットで調べて、電話の上、最寄り駅の近くにある総合病院に行った。前日までは元気に過ごしていたのだが、この日、熱が38度6分まで上がり、咳も激しく出始めて、病院へ行くのもやっとの状態だった。

発熱など症状があれば保険適用とのことで、検査料金は2000円で済んだ。ちなみに症状がなければ、自費で2万5000円かかるのだそう。

検査後、医師からのアドバイスで、陽性だったときに備え、帰りに薬局で食料やスポーツドリンクや解熱剤を買い込んだ。コンビニ程度でも、外出は一切禁止になるからだ。また直近の仕事で対面があるものは、オンラインに切り替えるか、キャンセルさせてもらった。PCR検査の結果はその日のうちにオンラインで確認できた。陽性だった。

帰宅してから症状はさらに悪化した。38度以上の発熱、だるさ、関節の痛みが主な症状で、最も辛かったのは、3~5分おきくらいに激しくせき込み、満足に眠れなかったことだ。解熱剤を飲むと熱は37度まで下がったが、咳だけはどうにもならない。病院に電話しても「どうしようもありません」とのことだった。

それでも筆者は自分で呼吸ができ、入院までいかなかったので、軽症である。感染したタレントの野々村真さんの症状が、重度の肺炎と報道されているのを見て、どれだけ苦しかったのか考えると、軽症で済んだことがいかに幸運だったか痛感した。

食欲は全くなかったが、無理やり体に入れた。買いだめした食料は、うどんやレトルトの雑炊だったので、比較的食べやすかった。だが、味や匂いは平常時より明らかに弱くなっている気がした。

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