41歳独身男性が「コロナ自宅療養」経て学んだこと 「このまま目覚めなかったら」という不安も
接種前の問診で、医師に「コロナにかかった方は、副反応が強い傾向があります」と言われたが、その通りだった。9月末に2回目の接種を控えているが、また副反応が起きたら、と考えると今から不安がある。
本稿を書いている9月9日現在、体調は完全に戻り、バリバリ仕事も運動も食事もしている。幸い後遺症はほぼないが、喉から肺のあたりに、小骨が刺さっているような違和感が残っており、頻繁にせきが出る。食べ物の味と匂いはするものの、明らかに以前より弱くなっている。そのためか、ハンバーガーやカレーなど、はっきりした味のものが美味しく感じる。
誰でも感染するリスクがある
教訓というほどではないが、コロナになって強く感じたのは「誰でも感染するリスクがある」ということだ。筆者の場合、知人との会食が感染のきっかけだったのか、あるいは別のところで感染したのかはわからない。
一度目の緊急事態宣言発令後は、政府がステイホームと強く訴えていた。だがコロナ禍が長引き、収束も見えないなかで、感染対策をしつつ、できるだけ今まで通りの生活を送る「ウィズコロナ」の生活様式になりつつある。すると、外出したり人に会ったりする限り、誰でもコロナにかかる可能性があるのだ。自分はかからない、感染対策をしていれば大丈夫、という思い込みを、筆者がデルタ株にあっさりと覆されたように。
とはいえ、自分が感染したことを開き直っているわけではない。もっと感染対策は徹底できたはずだし、結果として周囲の方々に心配や迷惑をかけてしまったことも猛省している。
コロナ禍において、自由を謳歌するのなら、徹底した感染対策をするのが責任である。筆者ももう二度と感染しない、感染もさせないという強い意識を持ちつつ、日常を送っていこうと強く思っている。
(ジャーナリスト・肥沼和之)
肥沼和之。1980年東京都生まれ。ジャーナリスト、ライター。ルポルタージュを主に手掛ける。東京・新宿ゴールデン街のプチ文壇バー「月に吠える」のマスターという顔ももつ。
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