「日経平均3万円超」で、今すぐに株を買うべきか 本当に海外投資家は日本に期待している?

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外国人投資家が「日本の政治に期待して株を買っている」は本当だろうか(2017年の新旧外務大臣の引き継ぎで、写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

前回のコラム「今年は株価上昇でも来年一時急落すると見るワケ」では、来年にかけての日本株の見通しを紹介した。

日経平均3万円超となっても「予測は不変」

そこでは、今年内は「日経平均株価については、年内に3万円の大台を超えると予想している。ただ高値メドを3万1000円には置いてはいるものの、今年の高値(ザラバベースで2月16日の3万0714円)に達することができるかどうかは、かなり微妙な情勢だ」と予想した。また、来年は「日経平均は2万5000円に下押しするとの予想値を立てている」と解説した。

そのうち、今年内の株価の動きに関しては、当面は上昇力に乏しく横ばいの展開で「10月初めあたりでも日経平均は2万8000円を何とか超えた程度の青息吐息かもしれないが」、その後は上昇力を強め、3万~3万1000円に達するとの見込みであると述べた。

これに対し、実際の日経平均は急騰し、一気に3万円を超えた。これほど早い時期に、速い上昇ピッチで日経平均が上振れするとは、まったく見通すことができなかった。読者の皆様にお詫び申し上げたい。

ただ、足元の急騰にもかかわらず、年末の予想値である「高値メド3万1000円」は、変える必要がないと考えている。つまり、これからまっすぐ大きく日経平均が上がり続けるとは考えておらず、短期下振れ(3万円を割れて、場合によっては2万9000円も下回る)を示現し、そこから年末までに本格的な3万円超えを再度達成する、との見通しだ。

これまでも同様だが、このように筆者はあまり見通しを変えない。筆者の多くのお客様から、「馬渕さんはあまり予想値を変えないね。これは信念があるのか、ただのバカなのか、どちらかだね」とのお褒めの言葉をよくいただく。当コラムの読者の方は、筆者が「後者」であることは、すでに重々ご存じだと思う。

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