カネを使える人は使う。それに後ろ指をささない--『ウェットな資本主義』を書いた鎌田實氏(諏訪中央病院名誉院長)に聞く

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--日本の新エネルギー事情に、やきもきしていますね。

ウエットな資本主義の上半身は、世界と闘っていく技術国・日本。太陽光発電や風力発電は大事なはずだが、日本人は数%の仕事でしかないと思っているようだ。これは数十%の仕事になるだろう。こういうフロンティアで政治家は企業を応援し、また企業は世界一をめざす。そして雇用を拡大していく。ダイナミックな発想でフロンティアを認識していかないとならない。

--精神医学者、フロイトのことばを引用しています。

人間が成長するうえで大切なのは、働くことと、愛する人がいること、この2点といっている。働くことは大事だ。若者に雇用を与えられない国家は二流国といえる。いまそうなりかかっている。全力でこの国をあたたかく、さらに熱くして、おカネを使える人は使う。それに対して後ろ指を指さない。そうして回転していくことが、この国を元気にする。

(聞き手:塚田紀史 =週刊東洋経済2010年6月26日号)

かまた・みのる
1948年東京生まれ。東京医科歯科大学医学部卒。長野県の諏訪中央病院にて、地域と一体になった医療や、患者の心のケアも含めた医療に携わり、赤字病院を黒字化。88年諏訪中央病院院長。2005年より現職。東京医科歯科大学臨床教授、東海大学医学部非常勤教授も務める。読売国際協力賞受賞。

『ウエットな資本主義』 日経プレミアシリーズ 819円 222ページ

  

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