カネを使える人は使う。それに後ろ指をささない--『ウェットな資本主義』を書いた鎌田實氏(諏訪中央病院名誉院長)に聞く


--マンダムのインドネシアの例が出て来ますが、これもフロンティア?。

マンダムの整髪剤が1回分1パッケージ5円で青年たちに人気だ。いずれはボトルで買えるようになりたいと夢見ている。マンダムの年商の2割以上がそういったインドネシアを中心にした東南アジアでの売り上げという。

日本の経営は楽をして生きていこうという発想になりだしているのではないか。もう一度、汗をかきながら1個5円のものも売っていく。アフリカでも南アメリカでもアジアでも、日本の製品を待っている人たちはたくさんいる。フロンティアはいつの時代もある。回転と波とフロンティアに再度注目したときに、日本は強い国になっていく。

--行政の問題もあります。

身近で見ていて、日本の製薬会社は本当に痛めつけられている。透明性をつけ、もっと早く薬が認可されるようになれば、製薬会社はもっと儲けられる。製薬会社はその代わり若者の雇用を拡大していく。かつてのエコノミックアニマルのようにではなく、あたたかなことをしながら、豊かに生きていける資本主義社会をつくる。そうしたいものだ。

--諏訪に近い下條村は成功例ですか。

(合計特殊)出生率が2・0を超え、若者が来るようになった。若者が来ると工場が誘致される。人間を大事にして経済は回転していく。隠岐の海士(あま)町でも、カキ養殖に成功して、あたたかな資本主義によって人口増加が起き、いい回転が始まった。こういう事例も少なくない。

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『0から1をつくる』を書いた<br>カーリング本橋麻里氏に聞く

カーリング人気萌芽の時代から、平昌五輪での銅メダル獲得まで戦い抜いてきた著者。リーダーとして代表チームを率いつつ、人生の一部としてカーリングを楽しめるにまで至った軌跡や、ママさんカーラーとして子育てで得た学びなどを語る。