「悩む時間ムダ」と言う東大生が教える不安解消法 「気づいたら時間がなくなっていた」は減らせる

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そもそも、なぜ人は悩むのでしょうか? それは、悩むべき対象である不安がそこに存在するからでしょう。

注意するべきは、実際にある物事や事件そのものと、不安とはまったく別の事柄だということです。「不安で夜も眠れない」とは言いますが、われわれを悩ませているのは、事件や物事そのものではなくて、その事に対する印象、つまり「不安」なのです。

そして、僕は「すべての不安は2種類に分類できる」と考えています。それは「過去に対する不安」と「未来に対する不安」です。これらには、それぞれ違った対処方法をとる必要があります。

「過去に対する不安」は完全に晴らすことができる

まず、前者の「過去に対する不安」とは、「過去に起きた事物に対して抱く不安」のことを指します。

みなさんは、家を出てから少し歩いた辺りで「家の鍵、ちゃんと閉めたっけ?」と不安になったことはないでしょうか。もしくは、「メールの返事をした気になっていたけど、実はしてないんじゃないか?」と焦ることなどもこれに入ります。

これらは、それぞれのシチュエーションこそ細かくは異なるものの、両方とも「自分が過去行った事象に対して抱く不安」です。ただし、調査を行えば100%晴らすことのできる不安でもあります。

例えば「家の鍵をちゃんと閉めたのか」という不安は、一度家に戻って鍵がかかっているのか確かめれば、解決します。「メールの返事をしたかどうか」についても、送受信履歴を見れば、真偽はハッキリします。

ですから「過去に対する不安」の場合、完全に不安を晴らし「完全な安心」を得ることが可能となります。これが悩みの種なのであれば、サッサと調査を行うべきでしょう。

一方で、「未来に対する不安」は多少厄介です。「過去に対する不安」とは違い、これは原理的に「完全な安心」を得ることができないものだからです。そして、多くの人の時間を奪うのは、たいていの場合、こちらのタイプの悩みとなります。

「未来に対する不安」とは、将来的に起こるであろう物事に対する不安のことを指します。「受験や就職の悩み」などが当てはまるでしょう。

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