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将来が不安なら、むしろ“最悪”を想像せよ 後ろ向きに全力疾走!「現在」は思い出作りの材料にすぎない

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トラブルでピンチに陥るのは逆に「おいしい」

そんな筋金入りの思い出マニアの僕にとって、「現在」は思い出作りの材料にすぎない。しかし思い出のアルバムを充実させていくには、この「現在」のベストショットを撮り続けるしかない。そのためには、それなりに「絵になる」現在を用意していく必要がある。だから、日々の仕事だってつまらないものにしておくわけにはいかない。後で「あの頃はアツかったな」と振り返ることができるようにしておきたいのだ。

毎日が思い出作りだと考えると、たとえば仕事でトラブルが起きてピンチに陥ったとき、もちろんつらいはつらいのだが、どこかで「おっ、これはいいスパイスになるぞ」というメタ感覚も働く。いわゆる「おいしい」というやつだ。これは精神衛生上、けっこう有効だ。楽しいばかりでは面白いストーリーの思い出にならない。つらい時期の苦労話や失敗談があってこそ思い出の完成度が上がるのだ。そう思えばちょっと気が楽になる。

そして当時を共有した仲間と語り合うのも思い出話の醍醐味だが、「あのときはヤバかった」とか「冷や汗かいたよな」とかいう話のほうが盛り上がる。だから、ピンチのときに一人で苦しむのはもったいない。全部のみ込んで涼しい顔をしているのもかっこいいが、後で一緒に盛り上がれるように、信頼できる仲間とは苦しさを共有しておきたいところだ。

いつかあの世に旅立つときも、トランク一つでは足りないくらいの思い出を持って、三途の川を渡りたい。何なら超過手荷物料金だって払うつもりだ。前向きとは程遠いメンタリティだが、コレクションを増やすために明日も頑張ろうと思う。

構成:宮崎智之

「週刊東洋経済」2014/8/2号:親子で選ぶ大学

 

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この記事の筆者・長谷川裕氏がプロデューサーを務める「文化系トークラジオLife」が、8月31日(日)25:00~(9月1日1:00~)に放送されます。過去の放送は、ポッドキャストでも聴けます。

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