就職人気企業ランキング300--2011年卒業生が“就活後半”に選んだ就職したい会社
3位には集英社がランクイン。例年、後半は順位を下げる傾向のマスコミだが、前半8位から順位を上げた。大手出版社の中でも好調な業績が要因としてあるが、学生との唯一の接触機会である選考時の対応に支持が集まったようだ。
コメントでも「学生生活の話や読んでいるマンガの話で盛り上がった」「和やかな雰囲気で面接できた」など、読者でもある学生への配慮が感じられた。
根強い金融人気 自動車低迷続く
4位はタカラトミー。前半42位から一気に順位を上げてきた。学内セミナーなど学生と接触する機会を多くしたことが主な要因。それだけでなく、自社セミナーでは話を聞く先輩を選択できるなど、きめ細かな対応が実を結んだ。好調な業績や人気商品のCMなど、露出が多かったことも人気を後押ししている。
5位にはオリエンタルランドが入った。昨年2位、一昨年は1位になっていたが、若干順位を落とした。とはいえ、前半21位から順位を上げており、後半に強さを発揮する特徴は変わらない。学生にとってオリエンタルランドという社名と、東京ディズニーランドが結び付くまでに時間を要するようだ。
6位の日本放送協会(NHK)は、集英社同様、後半ランキングで順位を上げた数少ないマスコミだ。公共放送としての安定性に魅力を感じた学生も多いが、「マスコミの中ではセミナーの回数が多いのがよかった」「複数の記者と話をする機会があり、本当に自分を見てくれていると感じた」など、要望に可能なかぎり応えた姿勢を評価している。
7位には三井住友銀行。前半3位から順位を少し落とす結果に。学生コメントにはリクルーターに対する内容が多い。「リクルーターと会う機会が多かったので、そのつど業界・企業理解を深めることができた」「面接のアドバイスをしてくれるので助かった」「就職活動全般の相談を真摯に聞いてくれた」など、おおむね好意的に受け取っている。一方、「リクルーター制度は、第1志望ならよい制度だが……」といった意見もあった。