「世界最低クラスの信頼度」菅総理、伝え方根本NG

信頼されない!言葉が響かない!最大の原因は

人の痛みや不安を敏感に感じ取り、理解し、言葉に出すというプロセスが大切というわけです。つまり、「共感力」と言い換えられるかもしれません。

ここが、菅総理の「最大の弱み」と言えるでしょう。派手なパフォーマンスを好まず、「決断と実行力さえあれば支持は得られる」という考え方は、旧来型の日本の政治家には少なくない考え方です。

まさに、「男は黙って〇〇〇〇ビール」「巧言令色鮮(すくな)し仁」とばかりに愚直に言葉少なく、仕事をすればいい。残念ながら、この未曽有の危機下には、そのような考え方は通用しません

国民が望むのは「正面から向き合ってくれるリーダー」

菅総理は、「3つの勘違い」をしているように感じます。

【勘違い①】「コミュニケーションの大切さ」を理解していない。もしくは「今さらどうにもならない」と思っている

日本の政治家にとって「コミュニケーション」とは、まさに忖度であり、腹芸であり、政局。つまり、すべては密室の交渉で決まるのであり、「圧力や命令、権謀術数で人は動かすものである」という理解です。

つまり、その目線の先にあるのは、「党内」や「官庁」であり、「国民」ではない。「国民に寄り添い、共感する」などといったリーダーは多くはありませんでした。

「仕事師」と異名をとる菅総理は、きっと「俺の背中を見ろ」とばかり「結果を出せばわかってもらえる」と考えているのかもしれません。

しかし、パンデミックにおびえる国民が望むのは、「背中」ではなく「しっかりと正面から向き合うリーダー」です。コミュニケーションの重要性を切実に理解はしていなかったのか。それとも、わかっていても、今さら、何ができるわけはない、とあきらめたのか。

「話し方」は決して「才能」ではなく、「いつからでも、誰でも、本気になれば、変えられるもの」です。伝えることの重要性に気づき、全力でその改善に取り組んでいたなら、今のような事態にはきっと、なっていなかったはずです。

次ページ残り2つの「大きな勘違い」は?
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 不妊治療のリアル
  • 奨学金借りたら人生こうなった
  • ベテラン車両の肖像
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ANAとJAL、国内線で競り合う復活レースの熾烈
ANAとJAL、国内線で競り合う復活レースの熾烈
富裕層、世代でまったく異なる「お金の使い方」
富裕層、世代でまったく異なる「お金の使い方」
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
話題の「30分で絵を描く」秘訣、驚くほど簡単4手順
話題の「30分で絵を描く」秘訣、驚くほど簡単4手順
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
メタバース革命が始まる<br>全解明 暗号資産&NFT

不正流出事件から4年。復活不可能に見えたビットコイン相場は米国主導で活況を取り戻しました。暗号資産を使ったNFTの購入、そしてNFT取引が広がるメタバースにもビジネスの機会が広がっています。日本は暗号資産とどう向き合うのでしょうか。

東洋経済education×ICT