3回目接種が気になる人に知ってほしい最新事情 いつから?量は確保できている?交差接種は?
河野大臣:12歳以上人口の8割が2回打つのに十分な量を10月10日までに各自治体に出すことができる。8、9月の職域接種、大学拠点接種で打つモデルナについては、その計算には入っていないので、政府のスケジュール前倒しにつながる。アストラゼネカの200万回も、自治体への供給量の計算に入っていないので、これも政府スケジュールの前倒しにつながっていく。
コメンテーター・橋下徹氏(元大阪市長、弁護士):アストラゼネカの200万回は少なすぎる。若者を含めて早めに接種したいと思っている人が多いのになぜ増えないのか。
交差接種でスケジュールの前倒しを
河野大臣:今のアストラゼネカは国内生産分で、政府の手元にあるのが200万回分だ。10月以降にさらに増える。アストラゼネカは1回目接種と2回目接種を8週間あけることが推奨されている。ファイザーの3週間、モデルナの4週間と比べると期間が長い。今、厚労省に1回目はアストラゼネカ、2回目はファイザー、あるいは、アストラゼネカとモデルナという交差接種をしていいか、見解を出してほしいというお願いをしている。8週間よりも短い期間で接種できるなら、さらに加速化につながる。認められて、アストラゼネカで1回目を打って、ファイザーかモデルナで2回目を打つことができれば、スケジュールの前倒しにつながる。
松山キャスター:日本のワクチン接種は、2月に医療従事者からはじまった。すでに半年が経過しようとしている。すべての対象者への接種完了を「10月から11月の早い時期」としているが、それが終われば3回目接種はすぐに始める考えか。
河野大臣:中和抗体の値がどれくらい下がっていくかのデータが各国の研究で出ているが、免疫は中和抗体の値だけで決まるわけではない。現状どういう感染状況かを含め、いま厚労省で3回目接種をいつ頃やるのかの検討をしてもらっている。アメリカは2回目接種から8カ月後と言っている。2月に医療従事者が打ち始めて、2月の終わりから3月の頭に2回目を打った人が最初だとすると、8カ月後は10月の終わりから11月だ。いちばん早ければそこで3回目を打つことになる。10月から12月にかけてのファイザーの供給が1,000万回強あるので、それを使って医療従事者の3回目を打つことはできる。高齢者接種の開始は、5月の終わりから6月だった。8カ月後は、来年の1月から2月にかけてということになる。来年のファイザーの供給量は確保している。ファイザー、あるいは来年供給されるモデルナを使って3回目を打ってもらうことは可能だ。