コロナ就活経た学生が選ぶ「就職人気ランキング」 1.1万人が投票、「コロナ禍に強い企業」上位に

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調査は3月中旬から6月末の期間。説明会などが始まる「採用広報」の解禁後で、実際の選考などを経て学生が選んだ企業ということになる。その上位300社を見ていこう。

1位は2021年卒に引き続き、伊藤忠商事がトップとなった。前半ランキングと同様に男子、女子、文系でも首位になっており、就活前と就活後の評価は変わっていない。

2位は日本生命保険、3位は大和証券グループと、こちらも前半からの順位の変動はなかった。8位損害保険ジャパン、10位東京海上日動火災保険など、損保・生保や証券といった金融機関は安定的に上位にランクインしている。

任天堂が躍進

そんな中、前半の70位から順位を上げたのが4位の任天堂だ。巣ごもり消費を追い風に、Nintendo Switchや同ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」など、「コロナ禍でも伸びる企業」として注目された。ただ、評価されているのはそこだけではない。採用ホームページにはゲームキャラクターが登場する「仕事を読み解くキーワード」など、仕事をわかりやすく説明している。そうした取り組みが、就活を通して評価されたといえる。

5位は博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ、6位明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)と続く。7位は総合商社の三菱商事がランクイン。総合商社は、14位住友商事、24位三井物産なども上位にランクインしており、商社人気が続いていることがわかる結果となった。9位は昨年後半と同様、大日本印刷が入っていた。

全体の傾向を見ると、コロナ禍で伸びていく企業に人気が集まっている。中でも映像やゲーム、キャラクターのコンテンツの存在が際立つ。

12位のバンダイや13位集英社、19位講談社、23位KADOKAWAなどはIP(知的財産)を活用したデジタル展開を推進しており、学生にも人気になっている。

前半の37位から11位にアップし、理系の1位に評価されたソニーも、ゲームや映画、音楽などのエンタメ事業に軸足を置いて拡大を目指す方針を示している。理系学生を中心に、就活を通して見直されたと思われる。

メーカーも食品を中心に人気が続いており、明治グループのほか、20位味の素、22位ロッテなどが上位にランクインしている。

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