行動経済学入門 真壁昭夫著

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行動経済学入門 真壁昭夫著

主流派経済学は人間の合理性や市場参加者の完全な知識を前提にする。それによって理論は成り立つとしても、実際に社会にどれほど役に立つのか、違和感を抱く人は少なくない。人は不合理な行動や意思決定をしがちだからだ。より現実を知る手掛かりはないのか。いわばその解明に迫るのが行動経済学だ。

新しい理論だけに、日々進化する。本書でかなりのページを割く「プロスペクト理論」「アンカリング」「ヒューリスティック」を知れば、また社会を知る新たな手掛かりになる。

寂しいのはここでも日本は出遅れ、「輸入理論」になっていることだが、「(1)理論としての体系化、(2)タイムスケールの明確化、(3)恣意性回避のための実証データ蓄積」の課題をこなすことで、日本発の理論構築が進む可能性もなくはない。

「行動経済学に出会ったときの、身震いするような感情の高まりは今も忘れられない」学会理事による最新動向を踏まえた入門書。

ダイヤモンド社 1890円

  

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