デルタ株対策「やっていいこと」と「ダメなこと」 マスク、外食、電車…接種完了者へのアドバイス

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飛行機に乗っても感染しない?

飛行機の機内は基本的に換気が行き届いており、集団感染が頻繁に発生するような場所ではない。それでも予防策はとるべきだ。感染者と接触する可能性は、機内よりもターミナル、空港のレストランやバー、セキュリティーチェックを行う保安検査場のほうが高いかもしれない。機内の空気は2〜3分で入れ替わるようになっており、換気レベルはスーパーなどの店よりも高いといえる。

飛行機の換気システムは空気が機内全体を循環して全乗客に広がるのを防ぐため、空気の流れをいくつかの列に区切っている。つまり、感染した乗客から機内で最も高いリスクにさらされるのは、近くに座っている乗客ということになる。

大半の専門家は、飛行機で移動する場合にはN95やKF94といった高性能な医療用マスクを使用すると述べている。そうしたマスクを持っていない場合には、マスクを二重にするのが賢明だ。

ワクチン接種を済ませている人は、フライト中にお菓子やおつまみを食べたり、飲み物を飲んだりするため一時的にマスクを外すリスクは低い。それでも、マスクはできるだけ着けておくようにしたい。CDCは、子どもなどワクチンを接種していない人には、飛行機の利用を避けるようアドバイスしている。

学校が始まると孫との接触リスクは高まる

バス、地下鉄、電車はどこまで安全?

乗車時間が長くなればなるほど、また車内が混雑していればいるほど、ウイルスにさらされるリスクは高くなる。通勤や通学で公共交通機関の利用が欠かせない人は、しっかりと顔にフィットする医療用マスクを使用するか、二重マスクにすることをお勧めする。それ以外の人は、地域のワクチン接種率や感染状況を頭に入れた上で、公共交通機関を利用するかどうか判断してもらいたい。

未接種の孫とハグしても大丈夫?

接種者同士であれば一般に、ハグしたり、マスクを外して一緒に過ごしたりしても危険はないと考えられている。しかし、ワクチンを接種していない子どもの親は、リスクについてもっとよく考える必要がある。高齢の親族を訪問する場合は、とくにそうだ。感染者数が少なく、ワクチン接種率の高い地域であれば、未接種の子ども(ただし、1つの世帯の子どもに限る)が接種を完了した祖父母と過ごすのは、おおむね問題ないとみられている。

しかし、デルタ株が流行する中、夏休みが終わって子どもが再び学校に行くようになると、孫と触れ合うことでリスクは高くなる。高齢だったり、免疫機能が低下したりしている人は、新型コロナに感染して合併症を引き起こす危険が相対的に高いからだ。この点は、接種を終えていたとしても変わらない。

(執筆:Tara Parker-Pope記者)

(C)2021 The New York Times 

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