デルタ株対策「やっていいこと」と「ダメなこと」 マスク、外食、電車…接種完了者へのアドバイス
ワクチン接種率の高い地域なら、客のほとんどいないコンビニでさっと買い物を済ますぶんには布マスクだけでも大丈夫だろう。ただ、飛行機に乗ったり、混雑したスーパーに出かけたりする場合には、高品質なマスクを着用するべきだ。とりわけ接種率が低く感染者数が多い地域では、そうする必要がある。頭の後ろでストラップをかけたり結んだりするタイプのマスクの方が、耳にかけるタイプのマスクよりも密着性が高い。
「よりフィルター効果が高く、顔にぴったりと密着するマスクにアップグレードすることを強くお勧めする」とハフマン氏。「最も大事なポイントは、マスクの端全体を鼻の付け根、頬、顎の下に確実に密着させることだと思う。ゆるゆるのマスクより、しっかりと密着するマスクの方が、ほぼ例外なく効果は高い」。
「アウトドア・ファースト」で
接種済みの友人となら集まってもOK?
接種者から接種者に感染することはまれだが、理論的にはあり得る。接種済みの友人でも、混み合ったバーや満員のコンサートに出かけたり、感染の多い地域に行ったりしている人の方が、人混みを避けてほとんどの時間を接種済みの人と過ごしている人よりも、他者に感染させるリスクは高い。
デルタ株が流行している中で、ビットン氏がとくに未接種の子どもや重症化リスクの高い家族のいる世帯に勧めているのが「アウトドア・ファースト」の戦略だ。人が集まって何かをする場合には、場所を裏庭や中庭に移し、屋内で過ごす時間を最小限にすることで、感染のリスクを下げるようにする。
接種済みの友人と少人数で時間を過ごすのは、大きなパーティーに参加するよりはリスクが低い。そのパーティーの参加者全員が接種を済ませたと考えられる場合であったとしても、だ。屋内で集まるときには、窓を開けて換気を良くしよう。高齢だったり、免疫機能が下がったりしているなど、非常に高いリスクを抱えている人と一緒に時間を過ごす場合は、接種を完了した人に対しても来訪前に検査を受けるよう頼むべきだ。
外食は問題ない?
答えは、地域の状況や、あなたや周りの人たちが抱えている健康上のリスク、あなたがどこまでリスクを許容できるかによって変わってくる。ワクチン接種率が高く、感染の極めて少ない地域であれば、レストランで食事するリスクは低い。
ワクチンを接種していない子どもの親や、免疫機能に問題を抱えていてワクチンの効果が通常よりも低くなることがわかっている人は、一段と用心してテイクアウトにするとか、店内ではなく屋外で食べるようにしたい。