こうして走りに行く場所が日本国内だけでなく海外にも広がっていき、今はコロナのためになかなか大会が開催されませんが、海外に走りに行くことも楽しみの1つとなりました。毎年末の台北マラソンのほか、ベルリンマラソンや、運よくナイロビ出張時の週末に開催されたナイロビマラソンも走ることができました。
走り始めてみると、自分の友人の中にもランナーがいることに気がつき、遠くに住んでいる友人と同じ大会に出て現地で久しぶりに再会することも、走る楽しみの1つに加わりました。台北マラソンの時は、仲間たちと走った後に一緒に食事をとることも恒例になりつつあります。
さらには、走り始めた頃にランナー向けのサービスを提供しているスタートアップ企業と縁ができ、同社の事業成長のサポートを仕事として取り組むことに。走ることは仕事にもつながるようになりました。
運動で得られるのはお金や健康だけではない
長らく運動音痴を自認していた私にとって、自分がランナーであると言えることは、自分自身を肯定するためのアイデンティティーとしてとても大切なものになりました。そして、仕事にもつながって、多少なりともお金を生むことになり、まさに「健康が資産」として機能していることを実感します。
何もお金になることだけでなく、例えば自分が将来年をとって走ることができなくなったとしても、今度はランナーをサポートするボランティアなどの形で関わり続けていくことができると思いますし、その時に、ランナーであった自分は、走る経験をしたことがないボランティアの人とはまた違ったかかわり方ができるであろうと思っています。
お金の面だけでなく精神的にも豊かにしてくれる運動。それによってもたらされる健康を維持する方法が人それぞれに見つけられれば、それはご自身の人生の後半を支えてくれるかけがえのない財産となるはずです。
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