夏の間にきっかけを作って習慣化の筋道を立て、短い秋の間に習慣を定着させることができれば、冬になっても継続しやすくなりますし、翌年暖かくなってからの目標があれば、冬の間も運動をし続けることができると思います。
私自身は、山歩きやスキーをしたり、ヨットに乗ったりなど、アウトドアスポーツは若い頃から好きでした。ただ陸上競技のような、毎日の生活の中に取り入れられるスポーツは得意ではなく、体育の成績もひどいもので、運動には苦手意識がありました。
ランニングであれば続けられる
このため、40代の半ばまでは特に運動習慣を持たずにいたのですが、前述のとおり糖尿病家系の影響もあってか、食事だけでは血糖値のコントロールをしきれない状況になり、体を動かすことに決めたのです。
最初は自宅近くの24時間使える簡易型スポーツジムに行って、筋トレマシンやランニングマシンで走っていたのですが、マンネリで義務感になってしまい、どうしても面白いと思えませんでした。
そこで、ランニングマシンを走る代わりにジムの外に出て近所の道を走ってみたところ、近くにありながら自分が通ったことがなかった道や、そこにあるお店や旧跡などを見つけることがとても新鮮で、ランニングであれば自分に合っているかもしれないと、運動は走ることに絞ったわけです。10km 走れるようになったころから、毎月1回各地のランニング大会に走りに出かけて行くことを、習慣化のためのモチベーションにしました。
最初は皇居2周10km を走ることからのスタートでしたが、その翌月には福岡に、その次の月には福島にと、自分の手持ちのマイルを活用などして費用を抑えつつ各地に走りに行くこと、いわゆる「旅ラン」が私の趣味になっていき、走ることが習慣として定着しました。
そうこうするうちにハーフマラソンの約21km を走れるようになり、10km までの大会のほかにハーフマラソンの大会にも出るようになり、皇居10kmを走ってから1年も経たないうちに台北マラソンのハーフの部に出場し、完走することができました。
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