まず、何をきっかけにすればいいでしょうか。1つは、職場で実施される健康診断や、個人で受ける人間ドックなどの健康チェックが挙げられます。これはわかりやすく、また多くの人にとってきっかけにしやすいと思います。
私自身も継続的に健康診断の結果を見ていて、ある時から血糖値がじわじわと上昇してきていることに気がつきました。祖父が糖尿病だったこともあり、家系的に血糖値に気を付けなければいけないことはわかっていました。このため、食事にも気をつけていたのですが、いよいよ食事だけではコントロールができないと判断し、7年ほど前の健康診断をきっかけとして定期的な運動を始めることに。
もっとも、健康診断の結果がよくなかったというのはネガティブなきっかけで、あまり精神的に快いものではありません。できれば、ポジティブなきっかけ、動機が欲しいところです。
例えば、今回のオリンピックを機にかつてやったことのあるスポーツをもう一度やってみよう、と思ったのであればそれはポジティブです。これは自身にとっても記念になりますし、ほかの人にも話しやすいエピソードになるでしょう。または、この夏休みに家族で同じスポーツ、例えばテニスを楽しむというのもいいと思います。
きっかけがネガティブなものにしろ、ポジティブなものにしろ、重要なのはその「イベント」をうまく活用し、それを起点にアクションを起こすことです。
始めたことを習慣化するカギ
次に重要なのはそれを習慣化することです。そのカギの1つは、目標を定めてそれに向けて計画を立てて取り組むことです。
前の例でいえば、来年の夏に開かれるテニス大会に出場することを目標にし、それに向けて自分のトレーニングの計画を作り、その計画どおり進んでいるかどうかを毎月チェックするプランを立てれば、それが習慣化のための仕組みになるでしょう。
毎週末にテニスをすると決めた場合、それを継続するためにはテニスが好きな仲間を誘い、毎週末に必ず一緒にプレーをする約束をするという方法があります。その人といい友人関係であれば、会うこと自体も楽しみとなって習慣化しやすいでしょう(このご時世ですので、三密回避など感染予防には配慮したうえで、ですが)。
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