『セックス・アンド・ザ・シティ2』--女優もビジネスも“個性”こそ大事《宿輪純一のシネマ経済学》
舞台はアブダビであるが、撮影許可が下りなかったとか。厳格なイスラム国であり、さすがにこの題の映画は……というわけである。それもそうだ。実際にはモロッコで撮影した。
筆者も昨年、中東を訪問し、アブダビにも滞在した。映画の中の舞台となっているホテルも訪問した(訪問だけ)。元々は宮殿であったとか。しかし、豪華な中東の雰囲気がよく出ている。また、ぺネロぺ・クルスも出演し花を添えている。
このサラ・ジェシカ・パーカーは65年生まれで今年45歳。『LAストーリー』『ハネムーン・イン・ベガス』『スリー・リバーズ』『マーズ・アタック!』『エドウッド』など印象的な役を好演してきたが、大ヒットには恵まれなかった。そこで出合ったのがこの『セックス・アンド・ザ・シティ』である。それで彼女はブレイクした。
「Forbes」(09年7月)によるとこのサラ・ジェシカ・パーカーはなんと年間2300万ドル(約21億円)を稼ぎ、堂々の第4位。また第1位は2700万ドル(約24億円)を稼いだアンジョリーナ・ジョリーであった。ちなみにランキングの上位では、男優・女優ではまだ男優のほうが倍近くの収入を稼ぐ。いずれにしても、個人的にはため息が出る年収である。