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李登輝・元台湾総統--ECFAは香港・マカオ化の一歩、国民投票で阻止し、FTA締結を

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中国からの投資も解禁と言っているが、どうかな。馬総統は入れると言ったけど、台湾に来てまで投資をしようとする中国人はいるかな。不動産も台北で造るより上海で造ったほうがよっぽど儲かる。

現在は、台湾と大陸の経済貿易で、まだ有効な管理ができていない。そんな状態で多額の資金を持って海外投資を行うことは、国内投資に強く影響を及ぼす。それが問題だ。

台湾は鎖国などしていない

--4月25日に、ECFAをめぐって初の党首会談(馬英九総統と野党の蔡英文・民進党主席)が行われました。直後の世論調査では、馬総統有利という結果が出ていましたが。

台湾のメディアは「どちらの支持」という傾向がはっきりしていて、それに沿った主張をするから、一概に「馬総統が有利」という判断はどうか。

 実は、私は討論会の前に蔡英文さんに電話を入れて、討論会で事前で決められた項目に「台湾は鎖国をするのか中国化するのか」というのがあったので、蔡さんに「気をつけなさい。台湾はかつて鎖国をしたことがない。ここを相手から突かれるな」とアドバイスをした。

 台湾は国際連合にこそ入っていないが、世界経済全体の1つの国であり、WTOのメンバーであることは間違いない。だから「鎖国」という言葉に気をつけなさい、とね。

ECFAの中身については、馬総統は討論会でまじめに答えなかった。肝心なECFAで何をやろうとするのか、その内容を1つも説明しなかった。これは問題だ。

蔡英文さんはそこを突こうとしたけど、馬総統はうまく引っかからなかったね。話がかみ合わなかった。だから蔡英文側が負けたという印象になったのではないのか。

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