燃費35.8km/L「アクア」10年ぶり全面改良の中身 驚異の月販目標9800台に見せるトヨタの自信
現在のクルマに不可欠な予防安全装備についても、トヨタは「日常生活で使われる頻度が高いクルマだからこそ、安全・安心機能は充実させるべきだ」と最新のToyota Safety Senseを標準装備する。
具体的には、交差点での右左折時の事故に対応範囲が拡大されたプリクラッシュセーフティ(緊急自動ブレーキ)やACC(全車速追従型レーダークルーズコントロール)、同一車線内の中央を走行するよう操舵支援する「レーントレーシングアシスト」、ペダル踏み間違い時の急加速を抑制する「プラスサポート」などが含まれる。
また、新たに搭載された運転支援機能として、ハンドルやペダル、シフトチェンジなど、駐車時の全操作をサポートする「トヨタチームメイト アドバンスト パーク」を採用。
さらに、従来の前後進行方向に加え、新たに側方の静止物を検知対象とし、警報とブレーキ制御で接触回避を支援する「パーキングサポートブレーキ」といった、トヨタコンパクト車初の技術も採用される。
EV化だけではないトヨタのカーボンニュートラル
豊田章男社長が以前から何度も公言しているように、トヨタが目指すカーボンニュートラルの達成は決して、「全車ピュアEV化」ではない。
EVの動力エネルギーとなる電気を作る「製造工程から走行時まで」を含めた“ライフサイクルすべて”でのカーボンニュートラル達成なのである。アクア初のフルモデルチェンジは、その明確な方向性を見せてくれたといえるだろう。
「走りもいい、安心・安全もいい、デザインもいい、もしものときにもいいと、これから新しい暮らしを始めるどんなに人にもピッタリな1台です」と、TC製品企画 チーフエンジニアの鈴木啓友氏は断言する。
すべての人に「いい。」トヨタの新たなコンパクトカーは、熾烈な争いが繰り広げられるコンパクトカー市場で快進撃を続けるヤリスとともに、トヨタが市場を牽引していくキーモデルの1つとなることは間違いない。
それは、トヨタが掲げる月販目標台数からも明らかだ。トヨタとしては相当な自信を持っているのだろう。メーカー発表の目標値としては驚異的な、9800台を掲げているのだから。
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